Thompson氏:「天下一ヴドゥ祭」はトロル族をテーマにした拡張です。最初のアドベンチャーが企画されるずっと前から、チーム内ではトロルの拡張を作りたいと思っていましたし、いつか絶対にやるとわかっていました。とても『World of Warcraft』、『Warcraft』や『Warcraft II』らしいですからね。ただシステム、モチーフ、デザイン的に、これまではまだその時ではない、と感じていました。それでも毎回、「トロルのなにか」というアイデアをホワイトボードには書いていたのです。そんな中、去年の『WoW』拡張版「Battle for Azeroth」で紹介された新しいトロルや、デザイナーが思いついた「血祭」というメカニックを考えたうえで、アイデアが固まってきたのです。そして、「グラディエーターの戦いをテーマにするなら、トロルが最適じゃないか。ストラングルソーンフォレストの中にあの使われていないアリーナもある。それを利用して、彼らを入れよう」と思いついたのです。それから精霊とロアというコンセプトが出てきて、獣のロアがまさにグラディエーターらしいなと思いましたし、競技場で戦士と戦うトラがぴったりだと。
Morgan氏:『World of Warcraft』プレイヤーなら知っているキャラクターも、私たちが本拡張のために作ったキャラクターもたくさん出てきます。それが「天下一ヴドゥ祭」です。ラスタカン王が取り仕切る戦いになります。
――『Magic: The Gathering Arena』のオープンベータや、Valveの『Artifact』、そしてリリース済みの『シャドウバース』といった様々なカードゲームが『ハースストーン』の成功をもとに作られています。『ハースストーン』のチームは逆に、彼らから何か学んだこと、例えばUIやゲームプレイ、デザインなどで『ハースストーン』にも入れてみたいものはありますか?
――他人との新しいプレイの仕方も気になります。例えば、『Magic: The Gathering Arena』は、いつもの対人戦以外にも「ドラフト」や「シールド」があります。『ハースストーン』では、競技用のアリーナモードのようなものが欲しいというファンもいます。対人戦の新しいプレイの仕方というのに可能性はあるでしょうか?