PS VR専用の戦略FPS『Firewall Zero Hour』開発者インタビュー…「コミュニケーションで花開く」オンライン対戦とは?【E3 2018】 | GameBusiness.jp

PS VR専用の戦略FPS『Firewall Zero Hour』開発者インタビュー…「コミュニケーションで花開く」オンライン対戦とは?【E3 2018】

編集部は、First Contact Entertainmentが2017年に発表したPS VR用戦略FPS『Firewall Zero Hour』の試遊とインタビューを実施。そのプレイ感にくわえて、VRならではの障壁を乗り越えた開発者たちの声をお届けします。

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First Contact Entertainmentが去年発表したPlayStation VR向けFPS『Firewall Zero Hour』。VRタイトルの開発が活発な昨今ですが、VRに適しているように見えるFPSというジャンルは、実は開発が難しいという問題点があります。高速移動する視点が酔いを発生させることや、銃を狙って撃つということが難しいのも大きなチャレンジです。その2つの要素を含んでいる本作はどのようにして解決していったのか?編集部は「E3 2018」で同作の試遊と開発者インタビューを実施しましたので、本稿にてお届けします。


試遊では4vs4の試合をプレイすることができ、HMDを装着しコントローラーを握った第一印象は、期待よりも遥かに自然。VRでよくある不自然な角度になることはなく、試合中にもそういった違和感を感じることはありませんでした。

筆者はそもそもVR経験が多いわけではないので、HMDやコントローラーの操作に慣れるのにも時間がかかりました。しかしながら、コントローラーへのフィードバックがないことが、銃のアニメーションと同期していないことにも違和感を覚えました。移動にもやはり少し不自然さが残り、通常のコントローラーであれば、もっとスムーズに戦えたのではないかと思います。


試合そのものは『Counter-Strike』のような流れで、攻撃側と防御側のチームに分かれ、攻撃側は相手のベースにあるコンピューターからデータの盗むのが目的です。プレイしたマップはカバーやルートの選択肢が多く、マップとしては良い出来だったと思います。

キャラクターは「コンストラクター」と呼ばれる、それぞれ独自の特殊スキルを持っている12人選ぶことができました。また、キャラクターはロードアウトが事前に3種類設定されていましたが、製品版ではロードアウトのカスタムも可能とのこと。コンストラクターとロードアウトの組み合わせで多種多様なチーム構成が作れるようです。

試遊後には、First Contact EntertainmentのHess Barber氏とJosh Ochoa氏(以下、敬称略)にインタビューを実施しました。



――まずはお二人の自己紹介をお願いします。

Ochoa:First Contact Entertainmentの副社長のJosh Ochoaです。

Barber:CEOのHess Barberです。

――『Firewall Zero Hour』の特徴を教えて下さい。

Ochoa:このゲームは戦略、コミュニケーション、そしてドミネートすることが全ての、PS VR専用の戦略的マルチプレイヤーFPSです。

――VRのみ、ですね?

Ochoa:そうです。VRのみです。

――PvPのVR専用FPSを開発するにあたり、意識した点は何でしょうか。

Barber:VRでは移動が大きなポイントであり、最も私達が解決をしたかった点です。テレポートはこの種のリアル系のタイトルには採用したくなかったので。SF設定であれば入れていたと思います。また、FPSで狙っている相手が突然消えてしまうのも好ましくないので、走ると様々な効果が出るようにし、さらに1ラウンドも約5分で終わるようにして、プレイヤーが酔わないようにしています。これが最も気にしていた点です。

――FPSは速いペースで進行するジャンルなので、VRでプレイするのは難しいと思いますが、どういった形でバランスを取っているのでしょうか。

Barber:それも酔わないように調整した点ですね。少し遅くして、反応速度の代わりに戦略を強調しました。反応速度が必要な場合もありますが、あくまでもチームとのコミュニケーションと戦略、そして慎重な行動が求められます。もし仲間の1人が倒されてしまった場合は、そのままアウトになり、ラウンドの終了まで待つしかありません。それら全ては私達が考え、作った特別な方法です。

――どういった形でプレイヤーに反応速度よりも戦略を重視するようにしているのでしょうか。

Ochoa:装備のタイプは複数あり、ロードアウトはカスタマイズ可能で、それでチームを補い合います。1人がショットガンと高火力のサイドアームを使用するCQBタイプで、もう1人がC4を持っていき、別のもう1人は手榴弾とインパクトグレネードを持っていくといった形で、力を合わせて敵の裏をかきます。

――発売時点ではPvPのモードは複数あるのでしょうか。

Ochoa:現時点では1つのメインモードのみです。

――マップの数はいくつの予定ですか?

Ochoa:9種類のマップでリリース予定です。

――それぞれのマップの特徴や戦略に影響を及ぼす要素はありますか?

Barber:3つの地方で9種類のマップがあります。地方は1つ目がアフガニスタン、2つ目がロシア、3つ目がイギリスです。現実世界でどこが特に活発かを見て選びました。全てはデータや機密情報を奪い合うことがテーマで、選挙などに使われるデータを指します。データこそが戦争であり、力はそこにあります。例えばロシアのアメリカ大使館を選びましたが、そこで何が起こっているのか?ということです。プレイヤーであるあなたはデータを奪い、守り続ける、もしくは世界へ晒すのです。しかし、傭兵であるあなたは理由も知りません。ただお金をもらえば十分で、そこは自分の範疇ではないのですから。

――チームプレイに重きを置いているのであれば、ボイスチャットは常に有効なのでしょうか?いくつかのゲームはあえて避けていますが。

Barber:PS VRの特徴の1つとして、マイクがヘッドセットに内蔵されていることがあります。なので、マイクを接続する必要はありません。プレイをしている全員がマイクを持っており、「他のチームメイトとボイスチャットなんてしたくない」と思っている初めてのプレイヤーも、他の人が話し始めれば、自分以外に3人しかいないことに気が付きます。そうなったときの「ここにいるんだけど助けてくれない?」から、ゲームの魅力が花開きます。プレイヤーには他のプレイヤーとコミュニケーションを取って欲しいですし、今までのゲームにはそういったものはなかったので面白いと思いませんか?

――このようなイベントの試遊でもそうなるのでしょうか?

Barber:なります。通常は3ラウンドで、1ラウンド目は操作方法や他人と話すことに慣れる段階で、2ラウンド目には馴染んでいます。そして3ラウンド目では、魔法が起きるのです。彼らはコミュニケーションをとり、戦略を用い、倒れていればお互いに助け合うようになります。

――発売はいつにごろなるのでしょうか。

Ochoa:2018年です!

――日本を含めた全世界展開でしょうか。

Barber:はい、全世界に向けての展開です。今年中に発売しますが、もうすぐ発売日の発表ができると思います。

――ありがとうございました。
《Cameron Gilbert@Game*Spark》

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