ゲーム業界で転職したい人へ・・・リクルートキャリアに聞く(後編) | GameBusiness.jp

ゲーム業界で転職したい人へ・・・リクルートキャリアに聞く(後編)

ゲーム業界での転職事情について、リクルートキャリアでゲーム業界向けのキャリアアドバイザーをつとめる内田雄基氏に伺う特別インタビューの第二弾。前回は業界の大まかな転職状況について伺いましたが、後編では転職希望者個人に視点をあてて、より深いお話を伺いまし

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ゲーム業界での転職事情について、リクルートキャリアでゲーム業界向けのキャリアアドバイザーをつとめる内田雄基氏に伺う特別インタビューの第二弾。前回は業界の大まかな転職状況について伺いましたが、後編では転職希望者個人に視点をあてて、より深いお話を伺いまし
  • ゲーム業界での転職事情について、リクルートキャリアでゲーム業界向けのキャリアアドバイザーをつとめる内田雄基氏に伺う特別インタビューの第二弾。前回は業界の大まかな転職状況について伺いましたが、後編では転職希望者個人に視点をあてて、より深いお話を伺いまし
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ゲーム業界での転職事情について、リクルートキャリアでゲーム業界向けのキャリアアドバイザーをつとめる内田雄基氏に伺う特別インタビューの第二弾。前回は業界の大まかな転職状況について伺いましたが、後編では転職希望者個人に視点をあてて、より深いお話を伺いました。

―――平均転職活動期間はどれくらいですか?

人によってまちまちですが、最初にご応募をいただいてから、だいたい1ヶ月半くらいでしょうか。早い方だと1週間で決まることもあります。

―――面接回数はどれくらいですか?

平均すると2回ほどで、たまに3回といった感じです。場合によっては社長面接だけという企業もあります。時には午前と午後といった感じで、1日に2回面接が行われる場合もあります。このあたりは柔軟な企業が多いですね。いろいろと相談をさせていただきながら、面接の日取りをセッティングさせていただいています。

―――転職前は、募集企業が開発しているタイトルや内容、あるいは社風や雰囲気を知るにも限界があります。転職希望者としても不安に感じられるのではないでしょうか?

そうですね。そこが弊社のような転職支援サービスの存在理由だと思っています。企業側のご担当者と密にお会いしてヒアリングし、その会社の社風や強みといった、言語化しにくい情報を収集するようにしています。また経営者の方の経歴も重要ですね。エンジニア出身なのか、アーティスト出身なのかで、大きく変わりますし、裁量権も企業によって大きく異なります。転職後に企業の方とお会いして、その後の働きぶりなどについてヒアリングさせて頂くこともあります。こうした日常的なお付き合いを通して、その企業がどんな人材を求めているかといったニーズをお聞きし、精度を上げていくのです。求人票に載っていない情報をいかに収集して、転職希望者の方にお伝えできるかが重要です。

―――経歴詐称に近いようなことをされる転職希望者はいませんか?

可能性としてゼロではありませんが、おかげさまで今のところはそういったトラブルはありません。そもそも、転職は手段であって目的ではありません。自分が5年後、10年後にどんな風にキャリアを積み重ねていきたいか、その夢を叶える手段の一つとして転職があるとお伝えするようにしています。そのため、仮に背伸びをするような形で転職をしても、その人にとっては逆に不幸な結果になってしまうのではないでしょうか。

―――逆に現状に対する不満を解決するために転職を希望される方も多いと思います。

ゲーム業界に限らず、「労働時間が長い」「給料が低い」「人間関係のトラブル」を理由に挙げられる方は多いですね。例えば「労働時間が長い」という点に関しても、若いころは徹夜もいとわずゲーム開発に熱中していたのが、結婚してお子様が生まれて、もう少し家族と過ごす時間を増やしたい・・・そういった事情をお持ちの方もいらっしゃいます。自分のライフステージによって、求める働き方も変わっていくのです。そのため、そうした不満から転職されるのも否定しません。その時によくお話ししていることがあります。

―――それは、なんでしょうか?

「不満を欲求に変える」ということですね。現状に対する不満を面接でストレートにぶつけられると、企業側も身構えてしまいます。そこで「こういった点が不満だ」ではなく「こういった点に不安を感じるので、転職を通してこんな風に解消したい」と言い替えて頂くのです。例えば「上司が高圧的な態度で接してくるため、ストレスを感じている」という理由があったとします。その場合は「自分が主体的にゲームの企画や制作に係わっていけるようなポジションにつきたい」とアピールされるほうが、面接官の方も安心されます。

―――なかには転職活動で苦労される方もいらっしゃると思いますが、どんな方が当てはまりますか?

転職の軸がきちんと定まっていない方ですね。転職後の自分に対して明確なイメージが持てていない方は、仮に転職できたとしても、すぐに辞められてしまうのではないでしょうか。先ほども申し上げましたが、転職は手段であって目的ではありません。何か自分がやりたいことがあり、それが今の環境では難しいので、それが可能な環境に移る・・・そういったイメージを持たれるといいと思います。

―――仮にそういった「ふわふわした」方には、どのようにアドバイスされますか?

実際に転職する、しないは別として、一度転職活動をされてみては、とお勧めしています。会社で働いていると、その会社の中でしか評価基準がありません。しかし、一度転職活動を経験されると、転職市場の中での自分の評価が分かってきます。その中で「本当に転職したいのか」「今の会社で頑張った方が良いのか」が見えてくるでしょう。

―――なるほど。

一方で転職活動の結果、無事内定が出た方に対しても、改めて「なぜ転職活動をしているのか」を振り返ってもらうフェーズを作っています。大前提として、転職先を決めるのはご本人で、採用を決めるのは企業様です。私たちは双方にハッピーになって頂くお膳立てを整えることしかできません。それだけに、転職活動を始めた理由について、本人に振り返って頂くことが大事だと思っています。人の気持ちは良くも悪くも変わるものです。時には「面接官の人柄に好感を持った」ことが理由になったりします。もちろん、それが悪いわけではありませんが、一度スタート地点に戻ってじっくり考えて頂く機会を持つことも、また重要だと思っています。特に人によっては複数の内定を頂く場合があり、最終的な会社選びの際に重要になります。

―――最後に御社のセールスポイントを改めて教えてください。

やはり「求人票に載っていない、企業の生の声をお届けできる」ことではないでしょうか。手前味噌ですが、企業担当が非常に優秀で、私たちキャリアアドバイザーに企業の生の声が届きます。それによって転職希望者の方に適切な情報をお届けできると思いますし、実際に転職された方が輝いて働けるという、良い循環が出来ています。それを通して、企業様と転職希望者の双方から高い信頼を得ることが出来ていると感じますし、その信頼を裏切ることなく、双方にお返ししていければと思っています。転職活動と身構えずに、「人生のお悩み相談室」くらいの気軽な気持ちでご相談ください。

―――ありがとうございました。
《小野憲史》

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