スマホで輝くフランチャイズ、30作品を調査・・・「データでみるゲーム産業のいま」第48回 | GameBusiness.jp

スマホで輝くフランチャイズ、30作品を調査・・・「データでみるゲーム産業のいま」第48回

前回は、当社が行った調査結果を通じて、ゲーム専用機における有名フランチャイズのスマートフォンおよびタブレット機における可能性に関して考察いたしました。内容を振り返る意味も含めて、もう一度【図1】で全体概要をご紹介しておきます。

その他 その他
前回は、当社が行った調査結果を通じて、ゲーム専用機における有名フランチャイズのスマートフォンおよびタブレット機における可能性に関して考察いたしました。内容を振り返る意味も含めて、もう一度【図1】で全体概要をご紹介しておきます。
  • 前回は、当社が行った調査結果を通じて、ゲーム専用機における有名フランチャイズのスマートフォンおよびタブレット機における可能性に関して考察いたしました。内容を振り返る意味も含めて、もう一度【図1】で全体概要をご紹介しておきます。
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前回は、当社が行った調査結果を通じて、ゲーム専用機における有名フランチャイズのスマートフォンおよびタブレット機における可能性に関して考察いたしました。内容を振り返る意味も含めて、もう一度【図1】で全体概要をご紹介しておきます。

これは、上位30フランチャイズ(調査対象は約60フランチャイズ)に対する、ゲーム専用機ユーザー(何らかのゲーム専用機を1台以上所有しているユーザー)がスマホ/タブレット機におけるプレイ意向をまとめたグラフです。

棒グラフは「需要規模」、その横の%はゲーム専用機ユーザー全体に占める割合、緑のひし形のマーカーは、「スマホ/タブレット機に対する適性指数(各フランチャイズの需要規模をそれぞれ過去に最も売れたタイトルの販売本数で割ったもの)」を表しています。

この調査結果から、需要規模の上位には過去にゲーム専用機市場で大きな実績を記録した誰もが知る超有名フランチャイズが名を連ねているものの、スマホやタブレット機に対する適性という点では必ずしもその通りとはなっていないことが明らかとなりました。具体的には『太鼓の達人』『桃太郎伝説/桃太郎電鉄』『逆転裁判/逆転検事』『ボンバーマン』『初音ミク』『いただきストリート』『ぼくのなつやすみ』『牧場物語』『アイドルマスター』といったフランチャイズが、スマホ/タブレット機に対する適性が高いことが分かりました。

今回はこの中から3つほどピックアップして、それを支持するユーザーの詳しいプロフィールをご紹介いたします。

選んだのは、『太鼓の達人』『逆転裁判/逆転検事』『初音ミク』の3つです。まずはフランチャイズごとに男女比および年齢分布データをご紹介いたします。


■太鼓の達人

◇需要規模は390万人で今回紹介する3つの中で最大。
◇男女比は39%:61%で女性比率の高さが非常に目立つ。
◇年齢分布では、全体として若年傾向が強い。但し、女性が10代前半から30代までを中心に比較的幅広く分布しているのに対し、男性のニーズは10代に集中している。



■逆転裁判/逆転検事

◇需要規模は263万人。
◇男女比は48%:52%でほぼ半々。手元にゲーム専用機タイトルのユーザーデータはないが、それよりも女性比率が高いのは明らか。
◇中心となるのは、男女ともに20代と30代が中心というのは共通だが、女性の方がこの世代への集中度が高い。10代ユーザーの支持が低いのは、ここのところしばらく新作が発売されていない(※)ことも影響していると考えられる。
※調査時点(10/12〜10/14)では『レイトン教授VS逆転裁判』(11/29発売)は未発売。



■初音ミク

◇需要規模は165万人で、今回の3タイトルの中では最も小さい。
◇男女比は52%:48%で、これも『逆転裁判/逆転検事』と同様で男女でほぼ半数ずつ。当社が別途行った調査の、『初音ミク –Project DIVA- f』(PS Vita、8/30発売)購入ユーザーの男女比(71%:29%)に比べて女性比率が非常に高い。
◇年齢分布は、女性が若年層にいくほど需要規模が大きくなっているのに対し、男性は20歳前後世代を中心に比較的なだらかに分布しているように、男女で大きな違いが見られる。



最後に、【図3】でこれらの3フランチャイズを支持するユーザーの汎用機の使用状況をご紹介します。これは、フィーチャーフォン/iPhone(iPod touch含む)/Androidスマートフォン/iPad/パソコンの5種の汎用機のゲーム稼働率(所有者全体に占める「ゲーム目的で遊ぶことがあるもの」の比率)をフランチャイズ別に集計したものです。

今回のテーマであるスマホ/タブレット機に合致するiPhone/Androidスマートフォン/iPadの状況を見ると、いずれも『太鼓の達人』がトップとなっています。但し、次点の『逆転裁判/逆転検事』との差はごくわずかです。3番目の『初音ミク』との差はやや開いています。初音ミクはスマホ/タブレット機というよりもパソコンの適性が高いという特徴も見られます。これは、初音ミクの成り立ちがDTM(デスクトップミュージックソフトウェア)であることや、ニコニコ動画などにおけるCGM(消費者生成メディア)キャラクターとして有名になったという過程とも無関係ではないでしょう。

今回ご紹介する3フランチャイズはいずれもスマホ/タブレット機に対する適性は高いというのが前提ですが、その中でも『太鼓の達人』『逆転裁判/逆転検事』が特に受容性が高いことが確認できました。両タイトルの特性を考えると、確かにスマホやタブレット機のタッチパネル入力との相性も良さそうですし、スマホ/タブレット機における展開でまた新たなプレイバリューが生まれそうなイメージも膨らみます。

今回の3フランチャイズは、ゲーム専用機においても現在でも十分にそのプレゼンスを発揮している“現役IP”ですが、中にはスマホ/タブレット機向けコンテンツとなることによって新たな展開が望めそうなものも決して少なくなさそうです。ゲーム専用機市場において長い歴史を持つパブリッシャーにとって、今やこの「休眠IPの掘り起し、再活用」は、コンテンツ事業における非常に重要度の高いテーマであるといえるでしょう。

ゲームエイジ総研
『Monthlyゲーム・トレンド・レイティング』 発行人 光井 誠一

調査スキームについて
本ページ掲載のデータは、約2万サンプルを対象とした大規模インターネット調査の調査結果を元に、社会調査(訪問調査/毎月実施/1,200サンプル)をベースに構築したウェイトバック値(補正係数)により拡大集計したものです。この手法により、ネットバイアスを排除したユーザープロフィールの実像を推計することが可能となっています。なお、調査手法その他詳細につきましては、ゲームエイジ総研のHPにてご確認ください。
《光井誠一》

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