ゲーム機によって異なるユーザーを詳しく知る・・・「データでみるゲーム産業のいま」第35回 | GameBusiness.jp

ゲーム機によって異なるユーザーを詳しく知る・・・「データでみるゲーム産業のいま」第35回

ゲーム専用機を所有している皆さんは普段どのようなプレイスタイルでゲームを楽しんでいるのでしょうか。もっぱらコンソール機(据え置き機)のみをプレイしている人、またコンソール機プレイヤーの中でも自分の部屋に置きパーソナルユース中心の人もいれば、リビングに

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ゲーム専用機を所有している皆さんは普段どのようなプレイスタイルでゲームを楽しんでいるのでしょうか。もっぱらコンソール機(据え置き機)のみをプレイしている人、またコンソール機プレイヤーの中でも自分の部屋に置きパーソナルユース中心の人もいれば、リビングに置いて家族みんなでゲームを楽しんでいる人もいるでしょう。家の中ではあまりゲームはやらず、基本的に外出中や移動中などにハンドヘルド機(携帯機)をプレイするという人もいるでしょうし、中にはコンソール機とハンドヘルド機を両方持っていて、家の中や外出中を問わずかなりの時間をゲームに費やしているというヘビーゲーマーの方もいることでしょう。

今週は、ゲーム専用機にスポットを当て、それぞれのプラットフォームをどのような属性のユーザーがプレイしているのかというデータをご紹介いたします。対象にしたプラットフォーム(ハード)はコンソール機からPS3とWii、ハンドヘルド機からPSPと3DSのそれぞれ2機種をピックアップし、各プラットフォームのプレイヤー同士をクロス集計しました。集計軸としたのは、[性別][年齢別(5歳刻み)][IPS]の3属性です。[IPS]とは、このコーナーでも何度かご紹介したことがありますが、当社(ゲームエイジ総研)が独自に開発した、いわゆるイノベータ理論に基づく「ゲーム先行性」に関する指標です。2機種のプレイヤーをクロス集計する際に、どちらか片方のみのプレイヤーと両機種ともプレイしている「重複ユーザー」の合計3グループのユーザーを母集団とし、それぞれのユーザープロフィールを確認することで、各プラットフォームのプレイヤーの“顔”がイメージしやすくなることでしょう。

【図1】PS3×Wii ・・・ コンソール機同士の重複状況



◇ユーザー全体では、PS3もしくはWiiを所有しているユーザーのうち、11%(103万人)が重複ユーザーとなっている。
◇男女比は、[PS3のみ]が86%:14%、[重複ユーザー]が79%:21%、[Wiiのみ]が55%:45%。Wii寄りになるほど女性比率が高まる傾向が見られる。重複率は男性ユーザーの方が高い。
◇年齢別では、3グループで分布傾向が全く異なる。[PS3のみ]は20代を中心の分布。[重複ユーザー]は30代前半くらいまではほぼ同規模のユーザーが存在する。[Wiiのみ]は10代前半が圧倒的に多く、40歳前後の世代(おそらく親世代)にもうひとつ山ができている。年齢別の両機種構成比としては、全体的には普及台数で勝るWiiが多くの世代で多数派となっているが、20代ユーザーのみPS3のユーザーの方が多くなっている。重複率も若年ユーザーの方が高い。
◇IPS別でも3グループで全く傾向が異なる。[PS3のみ]はイノベータからマジョリティまでほぼ均等に分布。[重複ユーザー]は圧倒的にイノベーティブ傾向が強い。[Wiiのみ]は逆にマジョリティ傾向が強い。当然ながら、重複率はイノベータが最も高い。


【図2】PSP×3DS ・・・ ハンドヘルド機同士の重複状況



◇ユーザー全体では、PSPもしくは3DSを所有しているユーザーのうち、12%(82万人)が重複ユーザーとなっている。
◇男女比は、[PSPのみ]が78%:22%、[重複ユーザー]も78%:22%で全く同じ、[3DSのみ]となると62%:38%と女性比率がやや高くなる。重複率はやはり男性の方が高い。
◇年齢別では、[PSPのみ]は20歳前後世代が中心。[重複ユーザー]は若年層ほど多くなっている。[3DSのみ]は10代前半ユーザーが突出して多く、その他の世代は40歳くらいまで比較的均等に分布している。年齢別の両機種構成比は、10代前半のみ3DSの方が多くなっている他は、基本的に若年になるほどPSPのみユーザーの比率が高まる傾向が見られる。
◇IPS別では、[PSPのみ]と[3DSのみ]の傾向は非常によく似ている。[重複ユーザー]はかなりイノベーティブ傾向が強い。


【図3】PS3×PSP ・・・ ソニープラットフォーム同士の重複状況



◇ユーザー全体では、PS3もしくはPSPを所有しているユーザーのうち、17%(118万人)が重複ユーザーとなっている。コンソール機同士やハンドヘルド機同士に比べて重複率がやや高い。
◇男女比は、[PS3のみ]が85%:15%、[重複ユーザー]もほぼ同じで84%:16%、[PSPのみ]は76%:24%と女性比率がやや高まる。ただ、いずれにせよ全体的にかなり男性傾向が強い。このあたりはソニープラットフォームの特徴であろう。
◇年齢別では、[PS3のみ]と[重複ユーザー]は分布傾向が似ている。両方とも20代をピークに両サイドにかけて徐々にユーザー数が少なくなる。[PSPのみ]は若年傾向が強く、20代前半くらいまでは各世代(5歳レンジ)50〜60万人のユーザーが存在している。年齢別の両機種構成比は10代のみPSPユーザーの方が高くなっているが、その他の世代は若干PS3の方が上回る。
◇IPS別では、[PS3のみ]と[PSPのみ]は非常に似ており、各クラスタが比較的均等に分布している。[重複ユーザー]はここでもやはりイノベーティブ傾向がかなり強い。


【図4】Wii×3DS ・・・ 任天堂プラットフォーム同士の重複状況



◇ユーザー全体では、Wiiもしくは3DSを所有しているユーザーのうち、16%(139万人)が重複ユーザーとなっている。重複率は、ソニープラットフォーム(PS3×PSP)の17%とほぼ同じ。
◇男女比は、[Wiiのみ]が58%:42%で、[重複ユーザー]は67%:33%、[3DSのみ]は64%:36%となっている。大ざっぱに言って[Wiiのみ]が男女半分ずつ、それ以外の2グループは男女が2:1という状況。
◇年齢別では、3グループとも比較的分布傾向が似ている。3グループとも10代前半がトップで、その他世代は比較的同じような規模で分布している。但し、その中でも[重複ユーザー]のみ、10代前半ユーザーが飛び抜けて多くなっている。年齢別の両機種構成比も10代前半は25%、つまり4人に1人はWiiと3DSの両方をプレイしているという状況。
◇IPS別では、三者三様といった状況。[Wiiのみ]はマジョリティ傾向が強く、[重複ユーザー]は逆にイノベーティブ傾向が強い。[3DSのみ]ユーザーは各クラスタが比較的均等に分布している。

このように、各プラットフォーム(ハード)のユーザーを単独で見るのではなく、コンソール機同士、ハンドヘルド機同士、またソニープラットフォーム同士、任天堂プラットフォーム同士のようにテーマを持ってクロス集計することにより、それぞれのプラットフォームのユーザー像がより具体的にイメージしやすくなります。

ゲームエイジ総研
『Monthlyゲーム・トレンド・レイティング』 発行人 光井 誠一

調査スキームについて
本ページ掲載のデータは、約2万サンプルを対象とした大規模インターネット調査の調査結果を元に、社会調査(訪問調査/毎月実施/1,200サンプル)をベースに構築したウェイトバック値(補正係数)により拡大集計したものです。この手法により、ネットバイアスを排除したユーザープロフィールの実像を推計することが可能となっています。なお、調査手法その他詳細につきましては、ゲームエイジ総研のHPにてご確認ください。
《光井誠一》

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