アンリアル・エンジン3がモバイルゲームを変革する・・・「Unreal Japan News」第16回 | GameBusiness.jp

アンリアル・エンジン3がモバイルゲームを変革する・・・「Unreal Japan News」第16回

2010年12月にリリースされたInfinity Bladeは、コンソールマシン並のグラフィッククオリティとゲームプレイが携帯端末上でも遂に実現可能となったことを実証して見せました。

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2010年12月にリリースされたInfinity Bladeは、コンソールマシン並のグラフィッククオリティとゲームプレイが携帯端末上でも遂に実現可能となったことを実証して見せました。
  • 2010年12月にリリースされたInfinity Bladeは、コンソールマシン並のグラフィッククオリティとゲームプレイが携帯端末上でも遂に実現可能となったことを実証して見せました。
2010年12月にリリースされたInfinity Bladeは、コンソールマシン並のグラフィッククオリティとゲームプレイが携帯端末上でも遂に実現可能となったことを実証して見せました。

開発元であるChAIR EntertainmentのDonald Mustardは、「『Infinity Blade』は10名の開発者が5ヶ月の期間で完成することが出来た」と話します。「こういったゲームにアンリアル・エンジン3を使用することのメリットは、数年単位で開発期間を短縮できることだ。基礎的な技術のために時間を費やす代わりに、ゲーム本来の面白さを追求することに集中できる」

リリースから一週間もたたないうちに、『Infinity Blade』はIGNの2010年度ベストiPhoneゲームに選ばれました。TechCrunchでもiPhone アプリ・オブ・ザ・イヤーを獲得しています。『Infinity Blade』は一回目の無料アップデートが既にリリースされており、今後もさらに追加アップデートが予定されています。

『Infinity Blade』が高い評価を受けたという事実は、携帯端末向けゲーム開発が新しい次元へと入っていく扉が開かれたことを意味しています。『Infinity Blade』は携帯端末でも最先端のゲームグラフィックが実現できることを示しただけではなく、携帯ユーザーの中にも本格的なゲームを求めているファンの大きな市場があることを証明して見せました。Appleは具体的な売上の数字を公開していませんが、『Infinity Blade』はあらゆる意味で大成功を収めていると言えます。

話題を呼んでいるのは『Infinity Blade』だけではありません。Trendy Entertainmentが制作した『Chicken Coup』も高い評価を受けていますし、同社の『Dungeon Defenders: The First Wave』はUDK初のiPhone/Androidマルチプラットフォーム・タイトルとなりました。

「我々の開発チームは人数も少ないし、携帯機の開発経験も無かったんだけど、アンリアルのおかげでほんの数ヶ月の間に複数のタイトルを完成させ、クリスマス商戦に間に合わせることができた」とTrendy EntertainmentのDevelopment Director、 Jeremy Stieglitzは語ります。「アンリアルの特徴である堅牢なツール群、シームレスでアート主導型のパイプライン、そしてパワフルなグラフィックによって、他の多くのゲームから抜きん出たハイエンドなゲームを制作することが出来たよ」

これらのタイトルは始まりに過ぎません。携帯端末向けだからという理由でクオリティに妥協する必要がないことが明らかとなった今、多くの開発者が無料版のUDKを使って携帯端末向けゲーム開発のテストを始めているのです。

Epic GamesのShane Caudleは「携帯端末向けのUDKによって、誰でもアンリアル・エンジン3のパワーを試せるようになりました。ゲームのアイデアを実際に形あるものにして、携帯端末上で動かしてみることが出来るのです」と語ります。「UDKを使えば、誰でもゲームクリエイターになってApp Store上で自分のゲームを販売することができます」

Shane CaudleはUDK.com上にUDKを使ったiOSゲーム制作のチュートリアルを公開しています。このチュートリアルでは、プログラミング言語を全く使うことなく、アンリアルのGUIによるスクリプティングシステム「キズメット」でゲームを制作する方法を紹介しています。Epic Gamesが1994年に第一弾としてリリースしたクラシックタイトル、『Jazz Jackrabbit』がチュートリアルの素材として使われています。現代に蘇った『Jazz Jackrabbit』は、デュアルスティックを使ったシューターゲームとして生まれ変わりました。

「『Jazz Jackrabbit』のチュートリアルは、キズメットを使えばコードを書くこと無しにすぐゲームを動かせるようになるというサンプルなんだ」とCaudleは話します。「キズメットとモバイルプレビューアー、そしてUDK Remote appを使うと、ゲームデザインのトライ&エラーが驚くほど簡単で早くなる。UDK RemoteはApp Storeで無料で入手できるし、これを使うとiPhoneやiPad、iPod touchをリモートの入力デバイスとして使いながら、PC上でゲーム制作を行うことが出来るんだ。携帯端末向けにゲーム開発を考えているなら、是非一度UDKを試してみて欲しい」

チュートリアルでは、『Jazz Jackrabbit』が武器を持って走り回れるようにした後、Caudleは更に敵の種類を追加し、アイテムやパワーアップの要素を加え、パーティクルや音楽、サウンドエフェクト、体力やスコアのユーザーインターフェースを追加する方法を紹介していきます。
《河崎高之》

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