TIW、ドワンゴについてレーティング「1」の継続 ニコニコ動画のポテンシャルは不変と評価 | GameBusiness.jp

TIW、ドワンゴについてレーティング「1」の継続 ニコニコ動画のポテンシャルは不変と評価

独立系調査機関のTIWは、12月10日付けレポートで、ドワンゴ<3715>のレーティングについて、「1(Positive)」の継続としました。ニコニコ動画の収益拡大期待が株価を支えるとの見方は変わらないとし、そのポテンシャルを高く評価しています。

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独立系調査機関のTIWは、12月10日付けレポートで、ドワンゴ<3715>のレーティングについて、「1(Positive)」の継続としました。ニコニコ動画の収益拡大期待が株価を支えるとの見方は変わらないとし、そのポテンシャルを高く評価しています。

ニコニコ動画の収益増は、同社の収益拡大策によって左右される可能性が高く、同社からのアナウンスには注意を払いたい。株価は、中長期的には、TOPIXをアウトパフォームしつつ、収益の増加が具体視されれば、その時点でポテンシャルにあわせて上昇すると予想しているそうです。

会社側は、ニコニコ動画の収益拡大策のために費用を積み増すことから、2011年9月期は減益となる見通しですが、TIWでは、この点をポジティブに評価しています。ニコニコ動画は、現状のままでは収益の伸び悩みが予想されただけでなく、着メロや着うた市場は今後、頭打ちが予想されるためです。よって、累積損失の解消を目指した従来の方針から、収益拡大策に舵を切ったことは妥当と考えているようです。ただし、この収益拡大策は未知数であり、その内容を厳しく見定める必要がある、とコメント。

ニコニコ動画の今後の収益拡大策については、TIWでは、これまでと同様、有料会員を増やしていく以外には考えられないと指摘。

ニコニコ動画における収益拡大のための施策について、スマートフォンやLTE(携帯電話の規格)などモバイルとの親和性が高いことや、ニコニコ生放送による40代以上のユーザー層の拡大、モバイル広告市場への参入、ソーシャルゲームへの取り組みなどが考えられる、としています。

なお、会社側は、2011年9月期の業績予想について、売上高350億円(前期比15%増)、営業利益15億4000万円(同19%減)、経常利益15億3000万円(同25%減)、純利益13億3000万円(同6%減)と増収減益で予想しています。

これに対し、TIWでは、モバイル事業とポータル事業が会社計画を超過すると予想し、営業増益で着地する見込みとしています。続く2012年9月期の営業利益は19%増益を予想していますが、飛躍的に収益が増加する可能性があると見ているようです。
《木村英彦》

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