ソニーグループは11月5日、2027年3月期第2四半期の連結決算を発表し、主力であるゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野の大幅な増益などを背景に通期業績見通しを上方修正しました。
今回発表された決算短信および決算説明会資料によると、第2四半期連結会計期間および中間連結会計期間ともに、ゲーム&ネットワークサービスと映画がグループ全体の業績を力強く牽引した形になります。
ゲーム&ネットワークサービス分野は第2四半期営業利益が83%増の2,201億円に
ゲーム&ネットワークサービス分野の第2四半期の売上高は前年同期比9%増の1兆2,085億円、営業利益は同83%増の2,201億円、調整後OIBDAは2,449億円(前年同期は1,995億円)となりました。
また、中間期(6か月間)のG&NS分野の売上高は前年同期比959億円増の2兆1,456億円、営業利益は同1,538億円増の4,221億円を計上しています。PS5本体の販売台数は減少したものの、ゲームソフトウェアやネットワークサービスの売上が増加。特にデジタルソフトウェア・アドオンコンテンツの売上高は前年同期から758億円増加し、ネットワークサービスも356億円の増収となりました。
一方、営業利益の大幅な増加には、前年同期に計上したBungieの一部無形資産等の減損損失315億円や、一部開発費の資産計上額の修正に伴う費用183億円が発生しなかったことも寄与しています。
映画・音楽分野などエンタテインメント事業も好調に推移
ゲーム以外の事業では映画分野が大きく成長。第2四半期の売上高は前年同期比48%増の5,137億円、営業利益は同568%増の926億円を記録しました。主に映画「スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ」の劇場興行収入が貢献しています。
音楽分野も、興行・物販収入やストリーミングサービスからの収入増加などを背景に増収増益となりました。売上高は前年同期比10%増の5,984億円、営業利益は同6%増の1,228億円となっています。
このほか、エンタテインメント・テクノロジー&サービス(ET&S)分野は減収増益となり、営業利益は前年同期比5%増の641億円を記録しました。イメージング&センシング・ソリューション(I&SS)分野も、モバイル機器向けイメージセンサーの減収があったものの、為替の好影響などにより営業利益は同12%増の1,546億円となっています。
ソニーグループ全体の営業利益は45%増、中間期も増収増益
ソニーグループ全体の第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比10%増の3兆4,294億円、営業利益が同45%増の6,223億円となりました。営業利益率も前年同期から4.3ポイント改善し、18.1%となっています。
中間期でも増収増益となり、売上高は前年同期比9.4%増の6兆2,672億円、営業利益は同42.9%増の1兆988億円を計上しています。なお、前年同期の業績には、2025年10月に実施されたソニーフィナンシャルグループのパーシャル・スピンオフに伴い、金融事業を除外した継続事業の数値が用いられています。
サードパーティ作品の販売増を見込み、ゲーム事業の通期予想を上方修正
こうした業績を受け、ソニーグループは2027年3月期(2026年度)の通期連結業績見通しを上方修正しました。売上高は従来予想から5,000億円引き上げて13兆円、営業利益は1,500億円引き上げて1兆8,700億円を見込んでいます。G&NS分野についても通期予想を引き上げ、売上高は従来予想から2,900億円増の4兆8,300億円、営業利益は400億円増の7,000億円となる見込みです。
今回の上方修正では、サードパーティタイトルの販売増加を見込んでいることが特徴です。一方、自社制作タイトルについては主に発売日変更に伴う販売減少を想定しており、ネットワークサービスの増収やコスト改善なども業績を支える見通しです。
このほか、音楽・映画・I&SS分野でも通期業績予想が上方修正されました。映画分野の営業利益予想は従来から500億円引き上げられ、2,000億円となる見込みです。一方、ET&S分野の業績予想は据え置かれています。詳細はソニーグループのIRページにて確認できます。







