「返金はできる範囲から…」大炎上から半年。YouTuber・なるにぃ氏『誓いノ淵』開発継続発表ー『かまいたちの夜×3』『ブレイブリーデフォルトII』の長井氏がシナリオ監修へ | GameBusiness.jp

「返金はできる範囲から…」大炎上から半年。YouTuber・なるにぃ氏『誓いノ淵』開発継続発表ー『かまいたちの夜×3』『ブレイブリーデフォルトII』の長井氏がシナリオ監修へ

クラファンで5,000万円以上集めていた『誓いノ淵』について、開発の裏側や真実、今後の方針を語る動画を公開。

マネタイズ クラウドファンディング
「返金はできる範囲から…」大炎上から半年。YouTuber・なるにぃ氏『誓いノ淵』開発継続発表ー『かまいたちの夜×3』『ブレイブリーデフォルトII』の長井氏がシナリオ監修へ
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ゲームの考察やストーリー解説動画で知られるYouTuber・上級騎士なるにぃ氏は、クラウドファンディングで5,000万円以上を集めて開発中のアクションゲーム『誓いノ淵』について、開発の裏側や真実、今後の方針を語る動画を公開しました。

6年間の開発で何があったのか…

『誓いノ淵』は、なるにぃ氏がシナリオを担当し、2023年のクラウドファンディングで約5,085万円を集めたものの、2025年末に開発チームが離脱。外部調査の結果、4年間の開発で実際に動作する部分は「0~1%、好意的に見ても3%」という衝撃的な状況が明らかになっていました。



今回の動画で、なるにぃ氏は開発現場の詳細を語りました。開発パートナーだった前ディレクター(通称:ゴブローさん)とはYouTuberとして活動していた頃に出会い、「一緒にゲームを作ろう」と誘われたのがゲーム制作のきっかけだったとし、なるにぃ氏がシナリオとプロモーション、相手が開発と人事を担当する形でプロジェクトが始まったとのことです。

しかし、なるにぃ氏は「致命的な間違いをいくつも犯した」と振り返ります。その間違いとは「上下関係を決めずに開発を始めたこと」「仲間に上下関係は不要」と考え「まともな契約書を作らなかったこと」「報酬の約束はあったが、納期や失敗時の取り決めがなかった」「クラウドファンディング後も契約をアップデートしなかった」「皆のお金を預かった後も口約束のままだった」ことなどをあげています。

開発初期、なるにぃ氏は「ヒロインのうんこタイムを実装しよう」などのアイデアを出しては開発を混乱させ、「なるのせいで開発が進まない」とクレームを受けることに。最終的に「お互いの仕事には口を出さない」という約束をし、ゲーム開発の現場を相手に一任しました。

「鍋と水しか入ってない」開発データの衝撃的な中身

しかし、1年経っても動くものが上がってこず、進捗確認を求めても「地味な作業だから見せる意味がない」と断られ続けました。さらに不可解なことに、プログラマーとの直接の連絡も一切取れない状況に。「なるはコミ障で嫌われるタイプだから」と説明され、プログラマーの存在すら疑問視される事態となりました。

最終的に前ディレクターに降板してもらい、残された開発データを解析したところ、「6割できている」との説明とは裏腹に、実際は「3週間程度の作業量」「学生レベルのコード」という結果が。なるにぃ氏は「鍋に例えると、蓋を開けたら鍋と水しか入ってなかった。出汁は入ってるけど具材がない」と表現しました。

なるにぃ氏は、開発状況に違和感を覚えていたにもかかわらず確認しなかった理由について、「皆さんも相棒もどちらも失いたくなかった」「人を失うことが何より怖いタイプ」と告白。真実を確かめれば相棒を失うことになるため、希望にすがって信じる選択を取ってしまったと語りました。

企業との協力体制で開発継続へ―ベテランライターも参加

大炎上から半年以上が経過し、なるにぃ氏は現在の状況を説明。炎上後、多数の協力申し出があり、検討の結果「組織としての開発を引き受けてくださる会社を探す」方針を決定したとのことです。個人依頼のリスクを避け、現在はあるゲーム会社と数ヶ月前から制作協力について相談を進めており、「最終審議段階」にあると語っています。

また、シナリオ面では業界歴30年近いベテランシナリオライター・長井知佳氏が監修として参加することが発表されました。長井氏は『かまいたちの夜×3』『街 ~運命の交差点~』『428 ~封鎖された渋谷で~』『流行り神』『デジモンサヴァイヴ』『ブレイブリーデフォルトII』『FF15 エピソード アーデン』などに携わった人物です。

返金は月5万円ずつ対応―「あなたがいて本当に良かった」

返金については、全ての開発資金を開発に回しているため即座の全額返金は不可能としつつ、なるにぃ氏個人のお金から毎月5万円を会社に入れ、希望者に返金していく方針を表明。返金完了までには「かなりの時間がかかるかもしれない」としています。

返金希望者に向けては、「投資してくださって本当にありがとうございます」「あなたは優しい人だから罪悪感を覚えるかもしれないが、気にしないでほしい」「あなたがくださった希望を私はまだ覚えています。無駄にはなっていません。あなたがいて本当に良かった」と感謝の言葉を述べました。

今後の開発費は動画投稿による収益で確保し、足りない分は銀行融資も視野に入れるとのこと。また、長井氏の新作『To 666 Deliver or Die』のウィッシュリスト登録を呼びかけ、『誓いノ淵』もSteamで販売予定であることを改めて示しました。

なるにぃ氏は最後に、前ディレクターに対して「色々あったけど、お前がいてよかったよ」「どっかで頑張れよ」とエールを送り、「成功させるまで絶対に諦めません」「みんなの心をちょっと豊かにさせることができるような作品を残していきたい」と決意を語りました。


《H.Laameche@Game*Spark》

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