
11月14日~15日、エピック ゲームズ ジャパン主催のUnreal Engine公式イベント「Unreal Fest Tokyo 2025」が開催されました。本稿では、KURO GAMESのWang Xin氏によるセッション「『鳴潮』におけるレイトレーシング――光で描くアニメ風オープンワールド」のレポートをお届けします。
現在はラスタライズとレイトレーシングのハイブリット方式が主流
アニメ調オープンワールドアクションゲーム『鳴潮』でグラフィックレンダリングのチームリーダーを務めるWang氏によるセッションは、レンダリング技法であるラスタライズとレイトレーシングのおさらいから始まりました。

ラスタライズはシーンにある3Dオブジェクトを2Dの平面にマッピングすることで高速に描画するレンダリング技法で、長らく活用されてきています。一方のレイトレーシングは、カメラの位置から射出したレイ(光線)を追跡し、光量・角度・屈折・反射などをシミュレーションする技法で、ラスタライズよりも写実的な映像を表現できます。






