2025年12月16日、タイで行われている東南アジア競技大会(SEAゲームズ)2025のeスポーツ『アリーナ・オブ・ヴァラー』部門において、タイ代表の女性eスポーツ選手Warasin Naraphat氏が不正行為の疑いで失格処分となったことをベトナムメディアVnExpressが報じています。
「替え玉プレイ」疑惑も…
Naraphat選手は"Tokyogurl"のプレイ名でも知られる『アリーナ・オブ・ヴァラー』のeスポーツプレイヤーです。今回SEAゲームズでの対ベトナム代表との対戦において、彼女がレギュレーション違反のソフトを使用していたのではないか?という疑惑が試合を観戦していた視聴者から持ち上がりました。なお、試合自体は3-0でベトナム代表が勝利しています。
疑惑を受けてSEAゲームズが調査を行ったところ、Naraphat選手が不正行為を行っていたことが判明し、彼女に失格処分が下されました。なお、報道によると同選手は選手選考会の時点から遠隔操作ソフトを使用して誰か別人にプレイさせていたのではないかという疑惑があったとのことです。
中指を立てるなどの態度も問題に
更に彼女は生放送中にカメラに向かって中指を立てるなどのスポーツマンシップに反する行為を行っていたことも非難の対象となりました。この事態を受け、タイeスポーツ連盟(TESF)は敗者復活戦への参加を取り消し、Naraphat選手の所属するチームTalonも12月16日付で彼女との契約を即時解除・除名処分としたと報じられています。
TESFは「フェアプレーは何よりも重要です。内部調査を実施し、同様の事件の再発を防ぐため、選手の倫理基準と技術基準をさらに厳格化します」と述べました。
ただ試合に負けただけでなく、不正行為や反スポーツマンシップ行為も明るみに出た今回の事態。eスポーツ選手には、改めて高いモラルが求められることになりそうです。







