
『鉄拳』シリーズのプロデューサー原田勝弘氏は、「鉄拳ワールドツアー(Tekken World Tour / TWT)」のライブ視聴有料化について否定しました。原田氏はXへの投稿で「私は有料コンテンツにすることについて一言も言ったことはない」と明言。さらに「最後まで一度も有料化しなかったという事実は、近い将来明らかになるでしょう」と述べています。
誤報が拡散
騒動の発端は、FGCentelがXで「鉄拳ワールドツアー(TWT)を視聴するためにファンに課金すると述べた。価格は近日中に発表」と投稿したこと(現在は削除)。この情報がredditなどのSNSで拡散し波紋を広げました。
この投稿は、VGCの記事「Tekken boss Harada says he's 'quite interested' in Capcom's decision to charge for Street Fighter tournament streams(鉄拳の開発責任者・原田氏は、カプコンがストリートファイターのトーナメント配信を有料化した決定について「非常に興味深い」と述べた)」を元にしたものと見られます。
元のインタビュー内容は?
VGCの記事の元ネタは、10月のEvo Franceで行われたThe Gamebusinessによる原田氏、池田幸平氏、マイケル・マレー氏への『鉄拳』開発陣インタビューで、マレー氏がトーナメント配信の有料化に言及した部分を取り上げています。マレー氏はこのインタビューで、配信イベントなどによるゲームの収益面の変化について言及。インタビュアーが、「カプコンカップ」や「ストリートファイターリーグ世界選手権」について遠回しに触れると原田氏は「代表的な例とは思っていない」と回答。マレー氏も「これは数ある例のうちの一つに過ぎない」と回答し、あくまでも業界全体の収益構造の変化についての一般論として語り、カプコンの配信有料化決定に関連した「TWT」のライブ視聴有料化については一切触れられていません。
原田氏「ストリーミング収益化に肯定的ではない」
原田氏は今回の投稿で、ストリーミングでの収益化に対して肯定的ではないことも明言。さらに、ストリーミングと「TWT」の運営は最初から自分たちの事業の範囲に含まれていないことも説明しています。
なお、原田氏は、「最後まで一度も有料化しなかったという事実は、近い将来明らかになるでしょう。」とも投稿しています。
安田イースポーツ氏も否定
さらに『鉄拳8』プロデューサーの安田イースポーツ氏も「TWTの主な目標は、『鉄拳』コミュニティを持続可能なものにすることであり、商業化することではない」とし、ペイ・パー・ビューを否定。この投稿を原田氏がリポストしています。










