
Naughty DogやSEGA、WarnerBros等での開発経験を持つAbsurdVenturesのLead Artist、Del氏は日本のゲーム開発史にある開発ソフトウェアのサービス終了が大きな打撃を与えたとの言説をXにて投稿し、海外を中心に話題となっています。
日本のゲーム開発ノウハウの中核を根こそぎ奪った!?
そのソフトウェアは3DCG制作用ソフトの「Softimage」。Del氏が話題を提起したのは海外メディア80Lvにて「Half-Life2」に関するSoftimage製の古いキャラクターモデルが見つかったことに関連してのことでした。Softimageは2016年に開発を終了しており、Del氏曰くこれが日本のゲーム開発でそれまで受け継がれてきたノウハウの中核を根こそぎ奪う形となったとのこと。それを受け「2010年代に日本のビデオゲーム業界による覇権が崩壊した一因となった。」との見解を示しています。
過去にはジブリでも使われた3DCGソフト
投稿のツリーでDel氏が例示したValve、SEGA、コナミ、カプコン、プラチナゲームズ、ナムコといった名だたるゲーム会社のほか、スタジオジブリでも採用されていたというSoftimage。話題のきっかけとなった『Half-Life』キャラクターのモデルも、日本で稼働していたアーケード作品『ハーフライフ2 サバイバー』のアセットとして利用されていたものだとその投稿者は語っており、日本でSoftimageが重宝されていたとの説に信憑性を与えているように思えます。

Del氏は続けて、当時Softimageを開発していたオートデスク社にも言及。同社が現在も開発を続けている「Maya」や「3ds Max」といったソフトウェアを当時より保有しながら買収を行った点に着目し、「競合他社を結果的に壊滅させただけ」と皮肉交じりの意見を述べました。