サイバーエージェントがアニメ&IP事業本部において、Weiboが運営する中国最大級のソーシャルメディアプラットフォーム「Weibo(新浪微博)」とマーケティングパートナーシップを締結したことがわかった。同社が手掛けるアニメのグローバル展開の強化を目的としている。
サイバーエージェントは2024年2月にアニメ&IP事業本部を設立し、IPの開発およびアニメの企画プロデュースを主軸に広告・宣伝機能、グッズ制作・マーチャンダイジング機能などを集約するとともに、グローバル市場を見据えた総合的な事業を展開している。
また、アニメの海外に向けたマーケティング強化に伴い、同社が手掛けるアニメに特化したグローバルマーケティング組織としてCyberAgent America, Inc.も新体制で再始動した。国内外のマーケティング戦略設計、全世界を対象にローカライズしたコミュニケーション設計とプロモーションを実行している。
「Weibo」は2009年8月に運営が開始され、2024年末時点で月間アクティブユーザーが5.9億人を超える中国最大のソーシャルメディアプラットフォームだ。同プラットフォームにおいて、アニメ、マンガ、ゲームなど二次元文化に興味があるユーザーは3.2億人を超える。国内外のアニメIP公式アカウントは1,100以上、関連の会話量は月間10万を超えるなど、中国におけるアニメ、コミック、マンガ文化の中心地として情報交換やコミュニケーションが活発に行われる場となっている。
このたびのパートナーシップ締結は、アニメの中国展開を推し進め、ユーザーにとって新たなアニメ作品との出会いのきっかけにつながるマーケティング・プロモーションや機能の共同開発を推進するもの。
アニメ作品やサイバーエージェントが手掛けるアニメ&IP事業本部の公式アカウントがWeiboで開設されるほか、Weibo上の最新の話題が集約される「微博話題(Weibo Topic)」でのアニメ特設ページ、ユーザー同士が交流できる作品専用掲示板の設置、グッズ販売、共同キャンペーン企画なども展開する。中国ユーザーが日本と同時にアニメ作品を多角的に楽しめる機会を創出していく。
また、「Weibo ACG World」や「微博文化交流ナイト」といった、Weiboが主催するオフラインイベントにおけるコラボレーションも予定している。日本アニメのアジア圏での認知拡大につながる、マーケティング・プロモーションを展開する構えだ。
さらに、キャラクターの誕生日イベントやクイズ企画、デジタルグッズの提供など、Weibo上でアニメ・マンガに特化した機能も共同開発する予定とした。日本アニメの中国を中心とした、積極的なグローバル進出に期待がかかる。
■新浪 概要
名称:Weibo(ウェイボー、Weibo Corporation)
代表者:王高飛(CEO)
所在地:中国北京市海淀新区
設立日:2014年4月17日
事業内容:インターネットメディアサービスの運営