『ブルアカ』リアルイベントや「ミカ」実装でDAUが2倍以上に―2周年施策でのユーザー数推移を見る | GameBusiness.jp

『ブルアカ』リアルイベントや「ミカ」実装でDAUが2倍以上に―2周年施策でのユーザー数推移を見る

2023年2月に2周年を迎え、その直前には初のリアルイベント「ブルアカふぇす!」も開催された『ブルーアーカイブ』。2周年記念などの様々な施策が行われた本作でユーザー数等がどのように変化したのか、その調査結果がゲームエイジ総研より発表されました。

市場 調査
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2023年2月に2周年を迎え、その直前には初のリアルイベント「ブルアカふぇす!」も開催された『ブルーアーカイブ』。2周年記念などの様々な施策が行われた本作でユーザー数等がどのように変化したのか、その調査結果がゲームエイジ総研より発表されました。

【データ概要】
利用データ:iGageデータ
期間:2021年2月1日~2023年2月5日

1月22日のリアルイベントから、様々な施策が

『ブルーアーカイブ』では1月22日より、2周年を記念した初のリアルイベントである「ブルアカふぇす!」が開催され、配信企画内ではTVアニメ化の決定や、秋葉原電気街まつりとのタイアップ決定などの情報や、今後のアップデートで追加されるゲームイベント情報の公開が行われました。

このリアルイベント当日である1月22日には、メインストーリーFinal.「あまねく奇跡の始発点」編の第1章が情報公開されるとともに同日中に実装され、その二日後の1月24日には第2章が実装されました。そして、同日には実装前から人気が高かったキャラクター「ミカ」の限定実装や最高レアリティキャラクターの排出率が2倍になるなどの施策も執り行われました。

さらに、1月25日からはイベント「F.SCT攻略戦」が開始され、さらに1月31日からは、新キャラクター「メグ」「カンナ」が実装、毎日無料で10回募集(ガチャ)が行われました。

また、25日にはApp Storeセールスランキング1位を、29日にはGoogle Playセールスランキング1位を記念して、10回募集チケットが配布されていました。

このように1月22日から多くのイベント施策が連続して執り行われていました。

リアルイベントからユーザー数が徐々に増加し、DAUは2倍以上に

では、実際にイベント施策によって、ユーザー数にどのような変化があったのかを見ていきます。

リアルイベントが開始されるより前は、DAU(デイリーアクティブユーザー)25万人程度で推移していましたが、リアルイベント開催日である1月22日からユーザー数が増加し始めています。

限定キャラクター「ミカ」の実装や、最高レアリティキャラクターの排出率2倍が開始された24日には、DAU40万人を超え、イベント「F.SCT攻略戦」や10連募集チケットの配布が行われた25日には45.5万人に増加しました。

そして、「メグ」「カンナ」が実装、毎日無料10回募集が行われた1月31日には、DAUがイベント開始前の倍以上である52.0万人となっています。その後、連日の無料10連募集の影響もあり、50万人以上DAUをキープしています。【グラフ①】

リアルイベントからスタートし、限定キャラクターの実装や、無料チケットの配布、無料募集(ガチャ)を段階的にテンポよく実施したことにより、各イベント実施のタイミングで大きくユーザー数が増加していることがわかります。


1周年イベント時と比べると、WAUは約2.7倍

次に、『ブルーアーカイブ』のリリースから今までのWAU(ウィークリーアクティブユーザー)の推移を見ていきます。

『ブルーアーカイブ』は2021年2月4日に配信が開始され、初週のWAU36万人、次週には約50万人となっていました。しかし、3月1週から明確ユーザー数の減少が見られます。【グラフ②】


それ以降もWAUの減少傾向は続いており、2022年の1周年イベント前には20万人以下で推移し、1周年イベントが行われた1月24日週のWAU26万人程度となっています。

1周年以降でユーザー数が増加したのは弊社でもレポートした22年7月に行われた1.5周年の水着イベントでは、最大WAU約41万人参考記事1)、「ヤケクソ補填」が話題となった22年10月のイベントでは、最大WAU約53万人でした(参考記事2)。

一方で、今回行われた2周年イベントでは、WAUは1月30日週で72.6万人と、リリース時期の最大WAU約1.4倍となっています。1周年イベント時と比べると、WAU約2.7倍となっています。【グラフ③】




近年のアプリゲームの多くは、リリース時期のタイミングが最もユーザー数が多く、徐々に減少していき、一定数まで減少すると安定期に入ります。そのため、リリース時期のアクティブユーザー数を超えるということは、なかなかありません。

『ブルーアーカイブ』では、「ヤケクソ補填」の影響で一度ユーザー数がリリース時期を上回りましたが、これは運営の意図的な行為ではなく、トラブル&リカバリーの効果によるものとも言えます。

しかし、今回の2周年イベント施策では短期間で多くの施策が行われ、その結果WAUはリリース時期を大きく超える70万となりました。

リリース初期の『ブルーアーカイブ』は非常にバグが多く、それを理由にやめるユーザーが多くいましたが、そういったゲームシステム上の問題を少しずつ改善していることを底支えとして、今回の2周年イベントでは、リアルイベントや人気キャラクターの実装、無料募集(ガチャ)などを段階的に短時間でテンポよく行うことで、話題性の波及を作りだした例だと言えるでしょう。

TVアニメの制作もすでに決定しており、今後もユーザーをさらに楽しませてくれることが期待されます…とゲームエイジ総研はまとめました。
《Ten-Four》

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