カルト教団運営シム『Honey, I Joined a Cult』―弁護士を辞めてゲーム開発者になったイギリス人によるデビュー作【開発者インタビュー】 | GameBusiness.jp

カルト教団運営シム『Honey, I Joined a Cult』―弁護士を辞めてゲーム開発者になったイギリス人によるデビュー作【開発者インタビュー】

なかなかシビアなテーマですが、それもインディーゲームならではです。

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カルト教団運営シム『Honey, I Joined a Cult』―弁護士を辞めてゲーム開発者になったイギリス人によるデビュー作【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Sole Survivor Games開発、PC向けに9月17日に早期アクセスが開始されたカルト教団運営シミュレーション『Honey, I Joined a Cult』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、理想のカルト教団を運営する見下ろし視点の2Dシミュレーション。教団施設の設計やインテリアデザインを自由に行うことができ、うそ発見器ルームや霊魂室、エネルギー・スパを設置したり、教団名や崇拝するシンボルを決定したりと信徒や他の教団がうらやましがるような教団にするために様々なことを行います。記事執筆時点では日本語未対応。

『Honey, I Joined a Cult』は、2,050円で早期アクセス配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

SimonSole Survivor GamesのSimonです。当スタジオは2人で活動しており、友人のEdと一緒に設立しました。私たちは2人とも以前の仕事に不満を抱えており、ゲーム開発というものにキャリアを変える決心をしたのです。本作は私たちスタジオとしても個人としても、デビュー作となります。

好きなゲームを一本選ぶのは難しいですが、『Papers, Please』はかなり楽しみましたね。まったくもって斬新であるというだけでなく、ゲームシステムはシンプルでありながらもかなり頭を使う必要があり、決断も素早く行わなくてはいけません。また、書類のチェックということで、私の前職である弁護士の仕事を思い出しましたね…それが良いことかどうかはわかりませんが!

――本作の開発はなぜ始まったのですか?

Simon本作において、プレイヤーは自分だけのカルト教団を運営することができます。このテーマ自体がとてもユニークですので、このアイデアが思いついた後、私たちは夢中になって開発を進めました。人々の中にある妄想をかき立てますよね。

――本作の特徴を教えてください。

Simon特徴は、まさに本作のテーマです。自分でカルト教団を運営し、教団のリーダーとして様々な楽しい決断をするゲームというものは、開発開始当初、他に見つけることができませんでした。変な神や物体を崇拝したり、信徒に好きなことを命令したりなんかもできますよ。

――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?

Simonマネジメントゲームや基地建設ゲームが好きな人は、本作もとても楽しめるでしょう。基地建設要素は、基地のレイアウトをどうするか、何を建設するか、といった自由度がかなりあります。また、プレイを進めることでアップグレードやアンロック可能なアイテムがたくさん登場しますよ。

本作の見た目は『Prison Architect』や『RimWorld』ととてもよく似ています。しかしゲームプレイはこれらのゲームと大きく異なり、プレイヤーは自分の信徒たちを可能な限り最大限に活用できるよう、自分のカルト教団をまるで自分で起業したビジネスのように扱わなくてはいけないのです。

――早期アクセスはどれぐらいの期間を予定していますか?今後どのような要素が追加されるのでしょうか?

Simon早期アクセスの期間に関することは、現時点でまだはっきりとは言えません。理由の一つとして、私たちはコミュニティの声にしっかりと耳を傾け、本作の良いところと悪いところをしっかりと理解したいということがあります。とは言え、正式リリース前に導入したいいくつかの要素については、すでにロードマップを公開しています。異なるゲーム体験やクリア目標を追加するためにも、カルト教団のテーマを増やす、というのが追加要素の一つです。

――早期アクセスとしてリリースしてみた感想を聞かせてください。

Simon反応はとてもポジティブです。本作はしばらくの間、Steamのグローバル売上チャートで2位にいました。本作がデビュー作である私たちにとって、信じられないような出来事です。本作にはたくさんの面白いプレイスタイルがありますので、本作を楽しみながら配信している姿を見るのもとても嬉しいですね。デビュー作ということもあるので、早期アクセスはとてもワクワクする体験でありながらも、精神力はガリガリ削られてます。(笑)

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Simonビジュアル的には『Prison Architect』と『RimWorld』が最も近いですが、ゲームプレイという意味で一番近いのは『Two Point Hospital』のようなゲームだと思います。リソース管理や信徒たちの管理など、やることがたくさんあるからです。また、本作には映画やドラマを元ネタにしたものがたくさんあります。信徒たちがどこかで聞いたようなセリフを口にしたり、どこかで見たようなデザインの物がゲーム内に登場しますよ。プレイヤーの方たちは、元ネタ探しも楽しんでいるようです。

――本作の日本語対応予定はありますか?

Simon日本語は早期アクセス終了後、真っ先に追加する予定の言語です!しかし早期アクセス中は未対応となります。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Simon私とEdは以前からずっとイギリスの別々の場所で暮らしています(私はイギリスの南部で、Edは北部です)。そのため、新型コロナ以前から私たちはずっとリモートで開発を行なっていましたし、それで問題が発生したこともありません。パブリッシャーのTeam17と契約を交わした時も、直接会った方がいろいろと良かった面もあったかもしれませんが、彼らとは毎日ビデオコールをしていたので、問題は一切ありませんでした。とは言え、もちろん一緒に働いている人と時々は顔を合わせた方が良いとは思っています。Team17と一緒に仕事し始めたのはちょうど新型コロナの感染が拡大し始めた頃だったので、ほとんど毎日一緒に仕事をしていたものの、実際に顔を合わせたのはその一年後になってしまいました。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Simonもちろんです!ぜひやってください!

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Simonなるべく早く、皆さんに本作の日本語版をお届けしたいと思っています。早期アクセス中にはまだまだたくさんのコンテンツを追加予定です。本作を手に取っていただけるときには、ぜひ楽しんでいただけると嬉しいです!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
《Chandler@Game*Spark》

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