賞金総額100万円! OPTPiX SpriteStudio コンテストの開催背景とは? | GameBusiness.jp

賞金総額100万円! OPTPiX SpriteStudio コンテストの開催背景とは?

『クリエイター創作活動支援プロジェクト』と冠して開催告知されたOPTPiX SpriteStudioコンテスト。突然告知された本プロジェクト、運営の皆さんに開催の背景と、その思惑を伺いました。

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「クリエイター創作活動支援プロジェクト」と冠して開催告知されたOPTPiX SpriteStudioコンテスト。突然告知された本プロジェクト、運営の皆さんに開催の背景と、その思惑を伺いました。

インタビュイー(3名)


中里英一郎氏 / CRI・ミドルウェア 執行役員グローバル事業推進部長

浅井維新氏 / ウェブテクノロジ セールス・コミュニケーション部 マネージャ

池田陽朗氏 / フリーランス イラストレーター・アニメーター
※以下、敬称略。

SpriteStudioの中国展開を記念するコンテスト


──先月、クリエイター創作活動支援プロジェクトとして「SpriteStudioアニメーションコンテスト」の開催が発表されました。こちらを企画した経緯について教えてください。

浅井もともとは、中国展開を本格化させていく上で『何かやらなくちゃね』というところからコンテストを思いつきました。テレワークが云々というのは、正直後づけです。

中里(ウェブテクノロジの親会社である)CRIとしても、現在の状況を鑑みて、休校やテレワークなどで自宅待機されている皆さんに何か自身のスキルアップになることを提供できないだろうかという思いがあって、SpriteStudioを無償解放する話が持ち上がっていました。それにコンテストを絡めてみた……という感じですね。

浅井いわゆるオンライン学習と同じで、何か目標があったほうがいいだろうと。SpriteStudioの場合、それが今回のコンテストになのかな、って思っています。

──SpriteStudioの中国展開は、どういう流れだったんでしょうか。

中里実はSpriteStudio の中国展開には“前段階”があるんです。CRIは4年前から海外……欧米・中国への進出に力を入れていました。欧米は市場が成熟していて後発で入っていくのは難しかったですけど、中国はまだまだ伸びています。そういった背景がある中で2018年にウェブテクノロジが合流して、せっかく中国に力を入れるんだったら一緒にやろうよということになりました。去年の5月に設立したCRIchinaが、中国でのサポート窓口になります。

CRIchinaでの告知。100万円て100万日元て書くんですね。

──中国版のライセンス形態は?

中里中国の国内価格での提供になります。個人ライセンスは日本とほぼ一緒ですが、企業向けのプランは日本のそれとは異なります。いずれにしろ、法人も、個人の方も、今回のコンテストをきっかけに無料版を提供しているので、まずはSpriteStudioに触ってみて、そのポテンシャルを感じてもらえるといいですね。


──中国向けSpriteStudioの販売開始と時を同じくしてのコンテスト開催ですが、現時点での反響はいかがでしょうか?

中里日本ではもともと使っているユーザーさんが主に反応してくれていますが、中国では、この機会に無料版が結構ダウンロードされています。個人と企業が半々くらいで、ダウンロード数としてはこちらが想定していたペースよりも早いですね。

浅井国内だと、インディーゲーム開発者の方や、普段SNSにイラストを投稿しているクリエイターの方が、コンテストに興味を示してくれているのがうれしいです。ゲーム会社の方から、今回のコンテスト参加可否のご相談も受けているんですが、「もちろんOK」って回答しています。ただ、会社のライセンスをコンテストに使って良いかは我々には判断つきませんので、コンテストの告知ページ経由で、SpriteStudio Professionalを無償配布することにしました。好きに使ってね、と。とりあえず、サイトからSpriteStudioの最上位バージョンをダウンロードできる状態にしました。

コンテスト告知ページで無償配布しているSpriteStudio Professional。

池田:コンテストが長年行われているLive2Dなどは、SNSで作家個人がプライベートで作品を公開する土壌ができあがっているんですけど、SpriteStudioの場合、仕事場では使うけど、自宅で趣味で使うクリエイターさんが少ないのが、日本国内の現状です。今回のコンテストをきっかけでプライベートで使う方が増えればいいなと個人的には思います。

──日本のユーザーがSpriteStudioの使い方に関して参考にできる情報はすでに充実していますが、そのあたり中国のユーザー向けには、いかがでしょうか?

浅井実は、これまでの日本語チュートリアルを全部中国向けに作り直して用意しています。チュートリアル動画のキャプションの簡体字対応もしました。チュートリアルだけでなく、SpriteStudioのことを知ってもらうためにコンテンツはどんどん追加していきますよ。

簡体字対応したSpriteStudioのチュートリアル動画。

“個人制作の2Dアニメーション”の可能性を追求する場として


──コンテストの内容についてもう少し詳しく伺います。賞は金賞、銀賞、部門賞とありますが、複数の部門賞が用意されているあたり、より多くの作品を評価の対象にしたいという意図のあらわれに感じました。

浅井そうですね、SpriteStudioは“超汎用”をキャッチコピーにしてるというのもあって、どんな作品が来ても大丈夫なようにしました。とはいえ、どんな作品を作ればいいのかのなんとなくの指標で、部門賞を例示してるんです。とはいえ、部門賞の説明にある“人物アニメ”だったり“エフェクトアニメ”だったり、そういうのには縛られなくてもいいのかなあと思っています。

──というのは?

浅井ぼくらを驚かせてくれれば何でもアリなんです。ある意味、“SpriteStudioの使い方コンテスト”といってもいいかもしれません。

──なるほど。すごければ、グラフィックが棒人間でもいいと。

浅井ええ、全然。


池田:何なら実写でもいいですよ。

──実写!パペットみたいな動きになりそうですね。

池田:この前某特撮キャラのフィギュアの画像で作ってみたんですけど、絵も写真もパーツの切り分け方にそこまで違いはありません。やりかたによってはSpriteStudioで作ったように見えない動きを表現できます。

池田氏がTwitterでコラボレーション制作した、実写素材を使ったアニメーションを見て驚く面々。

──お話を伺っていると、いわゆるグラフィック系のコンテストとはだいぶ毛色が違いそうですね。

中里アニメーション作成ツールのコンテストですから、画力だけを見るのは違うじゃないですか。そこはある程度こちら側でサポートしています。

──コンテストページでダウンロードできる、AQUAさん提供のイラストと、CRI・ミドルウェアのマスコットキャラ“りんごちゃん”のサンプルデータですね。

AQUA社提供のイラストと、CRI・ミドルウェアのマスコットキャラ。

中里はい。コンテストの作品を作るための素材として、自由にパーツ分けして使っていただければと。

──パーツ分けの時点で個性が出ますしね。「この絵をどうやってアニメーションさせるか」というところも評価の対象になりそうですね。

中里アニメーションというか、演出力を評価する部門賞があってもいいですね。

池田:“ツールの要望部門”もぜひ(笑)。

中里「なんでCRIのグループ会社なのに音出せないの」とかね。


──(笑)。SpriteStudioの酸いも甘いも知り尽くしている池田さんから、コンテスト用の作品を作るアドバイスをするとしたら?

池田:最新バージョンで充実しているメッシュ機能はメカとの相性がいいので、もっと立体的に動かせるようになると思います。2Dアニメーションって、自分の技術が未熟だとどうしてもパラパラアニメっぽく見えてしまうんですけど、そこを飛び越えて「これ3Dアニメでしょ?」って言われるくらいのクオリティを目指して作った方が楽しいと思います。


──少し気が早いですが、優れた作品のノウハウは、コンテスト後に公開されたりするのでしょうか?

浅井我々としても作り方のノウハウはユーザーの皆さんで共有してもらいたいですね。時期的に、今は開催が難しいんですけど、勉強会だとかワークショップでやりたいなと思っています。

中里応募作品の権利は、入賞作品を含めて制作者に帰属したままです。それぞれの中身を公開するかという話は、ケースバイケースで個別に相談する形になると思います。

──ノウハウが共有されると、SpriteStudioというかゲームの表現クオリティの底上げにもつながるので、ぜひとも実現してほしいですね。それでは最後に、こんな応募作品を期待している・個人的に注目しているというものをおひとりずつお願いします。

中里僕は斬新なUIアニメーションに注目しています。UIがゲームへの利用に特化していて、それが作りやすくなると活用の幅が大きく広がります。2Dアニメだったら2Dのゲームにしか使えないけど、UIのアニメーションはどんなゲームにも使えるのが強みですからね。

浅井僕の場合はメカです。最近SNSでバイクの画像をよく見るんですけど、やっぱりバイクは美しい乗り物だなと実感しました(笑)。バイク以外だと、キャタピラがモチーフとなっている作品は、気になってしまいますね。

池田:僕はストーリーですね。

──アニメーションのコンテストでストーリー……“動きはささやかだけど、全編を通してみるとああよかったな、という気持ちになれる作品”も十分評価の対象になる、ということでしょうか。

池田:今回のコンテストでは、SpriteStudioは“ゲームに使う素材を作るためのツール”という概念を取っ払って、自分がこういうことをできるから作りたいというものをそのまま注入してほしいですね。抽象的な言い方ですけど、情熱があふれているというか熱量が感じられるものを期待しています。作品によっては、絵描きさんとアニメーターさんでタッグを組んでもいいんじゃないかなと。

浅井このコンテストがきっかけになって、そういうつながりが広がってもいくのもいいですね。


●OPTPiX SpriteStudioアニメーションコンテスト 特設ページ

「OPTPiX SpriteStudioクリエイター創作支援プロジェクト」としてアニメーションコンテストを実施中!コンテストの参加資格は“どなたでも”。この機会にぜひ参加してしてみてください。
コンテストへの参加はこちら!

●OPTPiX SpriteStudio 公式サイト
URL:https://www.webtech.co.jp/spritestudio/

●株式会社ウェブテクノロジ 公式サイト
URL:https://www.webtech.co.jp/
《戸塚伎一》

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