訴訟は、2018年にStardock側がFord氏とPaul氏両名に対し、シリーズに関する一切の権利は両氏にないとして訴えたもの。その後、両氏が「Stardockが購入したシリーズの権利はアタリ社が保持していた『Star Control 3』に関連した非常に限定的なものだけである」とした反訴を行うなどエスカレート。一時は『Star Control: Origins』や各旧作タイトルの販売が取り下げられる事態となっていました。
加えて、和解内容ではFord・Paul両氏により『スターコントロール2』の直接の続編として計画・発表されていた『Ghosts of the Precursors』のタイトルが今後よりユニークなものへと変更(おそらくは『Ur-Quan Masters』ないし『Star Control』との関連をより印象づけるもの)となることについても冗談めかしつつ語られています。
この和解に伴い、Steam/GOG.comにて訴訟の影響で販売状況が不安定であった『Star Control』『Star Control 2』『Star Control 3』『Star Control: Origins』全てについて安定した販売がなされることが明らかにされており、GOG.comでも各旧作の販売が再開されました。
なお、『Star Control 2』はFord・Paul両氏によるリソースの利用許可の元オープンソースのフリーゲーム『The Ur-Quan Masters』として再開発、リリースされていましたが、こちらについても問題なく配布が続く見込みです。同作は3DO海外版の音声などでプレイ可能ですが、残念ながら日本語版の字幕や日本語音声が収録されていません。