CRI Sofdec2とOPTPiX imestaの併用で容量半分!『マギアレコード』の導入事例 | GameBusiness.jp

CRI Sofdec2とOPTPiX imestaの併用で容量半分!『マギアレコード』の導入事例

『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』は2019年1月の大幅アップデートにおいて、アプリケーションサイズと転送量の大幅な削減に成功。その成功を陰ながら支えることができた CRI Sofdec(R)2 、OPTPiX imesta(R)7 の導入レポートをお送りいたします。

ゲーム開発 ミドルウェア
大ヒットアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』を原作としたロールプレイングゲーム『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』。

2017年にリリースした本作ですが、2019年1月の大幅アップデートにおいて、アプリケーションサイズと転送量の大幅な削減に成功しました。今回は、その成功を陰ながら支えることができた CRI Sofdec(R)2 、OPTPiX imesta(R)7 の導入レポートをお送りいたします。


――それでは、皆さんの自己紹介からお願いいたします。

ワタナベ氏 『マギアレコード』のサーバー、インフラを担当しております。ツール周りやKPI分析の実装なども担当していまして、f4samuraiに入社してから6年目になります。

キム氏Live2Dチームに所属しています。マギレコのリリース前の原画制作やモデリングの構造検討から参画しています。

サイトウ氏入社から3年です。マギレコの開発中期から本リリースまで、クライアントの開発を担当していました。現在は新規開発プロジェクトに所属しています。

CRI Sofdec2 と OPTPiX imesta を両方導入


――今回ご紹介させていただきます『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』は、CRI・ミドルウェアの CRI Sofdec2 と、ウェブテクノロジの OPTPiX imesta 7 の両方をご採用いただいたと聞いています。

ワタナベ氏  一昨年夏の配信当初からマギレコが抱えていた問題として、「アプリケーションサイズが大きい」、またそこからくる「転送量の大きさ」が課題になっていました。アプリケーションのサイズが大きいというのは、アニメーション動画や音声、音楽というコンテンツが充実していることの証左でもあるのですが、これをどうにかしないといけないと常々、考えていました。

サイトウ氏動画のサイズを小さくしたい、どうにかできないかという話が社内を巡ったところ、GTMF2018(*)に参加したメンバー経由で、ちょうど Sofdec2 が、”VP9*”という新フォーマットに対応するという話が聞こえて来たのです。単純に圧縮率を上げる方向でいくと、どうしても画質が低下します。でもそれは、マギレコでは許されませんので、早速、Sofdec2 の導入検討に入りました。
(*)GTMF:Game Tools & Middleware Forum。ゲーム開発技術展示会。毎年夏、大阪と東京で開催
(*)VP9:動画の圧縮コーデック。従来のH.264形式の画質を維持しながら高い圧縮率を誇る



――検証から導入までの、CRIのサポートは如何でしたか?

サイトウ氏質問に対する回答が早く、いただいたサポートに満足しています。クライアントチームにて、Sofdec2 のSDK組み込みから、VP9形式での圧縮率と画質の調整設定、プランナーチームが画質の確認をする為の「簡易確認用ツール」の開発までを実施しました。もちろん、スマートフォン実機での検証などに関しては、チーム内と外部のデバッグ会社さんによる全動画チェックも行いました。

――実際に、VP9 の導入で、どの程度の成果が出せたのでしょうか。

サイトウ氏マギレコでは、オープニングや魔法少女ごとのムービーが存在します。これらが全て半分以下のサイズになりました。CRIの製品には『オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-(*)』でもお世話になっていますが、今回も大きな成果を出すことができました。
(*)オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-:f4samurai開発、セガゲームス配信の正統派RPG。サービス4年目のロングランタイトル

テクスチャ内の重要色を保護しながら減色「重要領域指定減色」



――続いて、OPTPiX imestaのお話を。こちらはテクスチャの圧縮に?

キム氏はい、動画データと並行して、どうにかしなくてはならないものに、テクスチャのサイズがありました。何しろ、魔法少女の変身前と変身後、全てに Live2D(*)のモーションを用意しており、モブ・ブキャラクターも含めて300以上の素体数になります。
(*)Live2D:株式会社Live2Dが提供する、2D立体表現を可能にするツール群

――ということは、テクスチャは...

ワタナベ氏  フルカラーです。制作関係者とクオリティの基準として監修やモーションチェックに使用していたのが高解像度な iPad Pro だったということもあって、テクスチャの総容量も...。VP9の採用と同時に、このテクスチャのファイルサイズの問題も解決したかった。そこで、OPTPiX imesta の採用では、このテクスチャの総容量を、やはり半分以下にしたいという目標を立てました。

キム氏ところが、OPTPiX imesta で指定せずに減色処理すると、ファイルサイズには1/3以下と満足できるけれども、グラデーションや関節部分、魔法少女の表情などに許容できない箇所が出ていました。ウェブテクノロジのサポートからのご提案で、「重要領域指定減色*」という機能を使ってみたものの、Live2D素体の特殊性もあって、ツールをすぐに使いこなすことができず。

――そこで、サポートにお問い合わせいただいたんですね。

キム氏はい、一つ一つ、対象となる素材を見ていただきながら、弊社側の課題に対して調整方法をすり合わせていく必要がありました。

重要領域指定減色:フルカラー→256色以下に減色する際に、”重要色”を範囲指定する機能。減色結果に指定色が残りやすくなる

キム氏「重要領域指定減色」のコツをつかむのは大変でした。範囲指定できる箇所に制限があるのと、ついつい、広範囲に”重要領域”を指定してしまったりして(笑) それでも、ウェブテクノロジのサポートとアドバイスがあったのと、社内のLive2Dメンバー全員で分担して、300体以上の素体のテクスチャを高画質のまま、ファイルサイズの目標を達成することができました。プロデューサーとLive2Dチームのリーダーのダブルチェックを行いつつ、他作業と並行して約1ヵ月半かかりました。

ワタナベ氏 本当は、このあたりも含めて完全自動化が良いのですが、毎月リリースする素体の数が多いというわけでもなく、現在も手動と目視のチェックで品質を重視しています。今は、チーム全員が、OPTPiX imesta に満足しています。


――CRI Sofdec2、OPTPiX imesta の感想をお聞かせください。

サイトウ氏CRIのサポートには大変お世話になりました。返答の早さにも満足していますし、f4samuraiで開発・運営している「オルタンシア・サーガ」や4月頭にリリースされる新作タイトルでもお世話になっています。

キム氏本当にファイルサイズを半分以下にできるんだ! という素直な驚きがありました。リアルタイムに画像データをやりとりしながらのサポートも大変ありがたかったです。

ワタナベ氏 インフラを担当する側としても、CRI Sofdec2、OPTPiX imestaの導入で、転送量の大幅な削減が実現できました。『マギアレコード』という物語は、まだまだこれからも続いていきます。この物語を我々も楽しんで作っていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。

――こちらこそ、よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました!


一緒に物語を楽しんで作るメンバーを募集


f4samuraiでは現場発信で改善や新しい技術導入を積極的に行っており、ユーザーに対して改善内容をお届けできるようチーム一丸となっている。

新規と既存タイトルともにメンバーを積極募集しており、2020年卒を対象に今期から新卒採用も行っている、とのこと。
https://hrmos.co/pages/f4samurai/jobs


OPTPiX imesta シリーズの新製品、今すぐダウンロード!


今夏リリースを目指して開発中の「OPTPiX ImageStudio 8」は、本文中に登場した OPTPiX imesta シリーズの新製品。まったく新しく開発した本製品は、メールアドレスなどのユーザー情報登録なしに、即ダウンロードして使える状態で配布中です。「OPTPiX」をご存知の方もそうでない方も、どなたでもお試しください。

■OPTPiX ImageStudio 8
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《編集部》

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