秦泉寺僕はもともと株式会社SNKプレイモア(現・株式会社SNK)でプログラマーをしていました。そんな折、同社が中国でリリースするオンラインゲーム『拳皇世界』を手がける機会がありまして。『拳皇』は『THE KING OF FIGHTERS(以下『KOF』)』の中国表記で、『KOF』のキャラクターや世界観を用いたMMOでした。小田が新卒で入社してきたのはその頃です。意外と食らいついてくる根性があったので、会社を立ち上げるのでこないかと声をかけたのが始まりでした。
――CCSさんは一見Web畑に見えますが、それを支える技術はコンシューマーゲームを手がけた経験の賜物でもあるというところがユニークであり、強みですよね。さて、いよいよ本題に入りますが、先日プレスリリースを発表されたマイクロソフトとのCloud Solution Providerとしての「Game Platform for Azure」の取り組みについておうかがいしていきます。
小田僕らがこれまでにソーシャルゲームの運営をして培ってきた「Azure」のノウハウを提供しようというものです。「Azure」の前には「Amazon Web Services」や「ニフティクラウド(現・ニフクラ」)などのクラウドコンピューティングサービスも使ってきましたが、どちらも自分たちでかなり手を入れないといけないんですよね。その点「Azure」は最初から使いやすくまとまっていると感じています。
私は、今の時代はネットワークをそのくらいゲームに組み込むべきだと考えています。そんなときCCSさんのようにサーバー開発・運用に特化した会社がいてくれれば、より多くのメーカーさんが新たなゲームにチャレンジできるのではないでしょうか。それでは最後にあらためて「Game Platform for Azure」を展開していくうえでの意気込みをいただけますか。
小田「Game Platform for Azure」を利用してくださる皆様にとって、少しでも満足度の高いサービスとして今後も展開できるように努めていきます。その過程で弊社もさまざまなチャレンジをして、エンターテイメントの未来につなげていければと考えています。そしてそこには、これからもマイクロソフトさんがパートナーとしていてくださるものと信じています。
Microsoft Azure公式サイト 3月14日、クラウドクリエイティブスタジオは日本マイクロソフトとのCloud Solution Providerプログラムのリセラー契約を締結し、クラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を採用したソーシャルゲーム業界の開発・運営向けのノウハウを「Game Platform for Azure」として提供すると発表しました。