スクウェア・エニックスは、2017(平成29)年3月期決算短信を発表しました。発表によるとグループ全体の業績は、売上高が2,568億円2,400万円(前年同期比20.0%増)、営業利益が312億9,500万円(前年同期比20.3%増)、経常利益が311億2,800万円(前年同期比22.9%増)で、純利益については、IO Interactiveからの撤退に伴う特別損失計上により、200億3,900万円(前年同期比0.8%増)となっています。これら業績はいずれにおいても同社過去最高とのことです。ビデオゲームに関連したデジタルエンタテインメント事業に注目すると、家庭用ゲーム機向けタイトル『ファイナルファンタジーXV』やPS4版『RISE OF THE TOMB RAIDER』といった大型新作発売や過去タイトルのダウンロード販売などが好調だったため、売上高/営業利益とも前年同期よりも大幅に増加。MMORPGにおいては、前年同期に拡張版ディスクの発売があったことから、売上高・営業利益とも前年同期比で大幅に減少しているものの、課金収入は安定的に推移しています。また、スマートデバイス/PCブラウザなどのプラットフォームでは『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』『星のドラゴンクエスト』を始めとするタイトル群が好調と伝えられています。以上のことから、デジタルエンタテインメント事業の売上高は1,990億1,600万円(前年同期比25.2%増)、営業利益は333億1,000万円(前年同期比21.3%増)となりました。
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