任天堂、平成26年3月期第3四半期決算短信を発表 ― 世界で苦戦する3DS、Wii Uは大きく伸び悩みタイトル不足が今後も継続か | GameBusiness.jp

任天堂、平成26年3月期第3四半期決算短信を発表 ― 世界で苦戦する3DS、Wii Uは大きく伸び悩みタイトル不足が今後も継続か

任天堂は、平成26年3月期の第3四半期決算短信(連結)を発表しました。

その他 その他
任天堂は、平成26年3月期の第3四半期決算短信(連結)を発表しました。
  • 任天堂は、平成26年3月期の第3四半期決算短信(連結)を発表しました。
  • 任天堂は、平成26年3月期の第3四半期決算短信(連結)を発表しました。
  • 任天堂は、平成26年3月期の第3四半期決算短信(連結)を発表しました。
任天堂は、平成26年3月期の第3四半期決算短信(連結)を発表しました。

売上高は4991億2000万円と前年同四半期から8.1%減、営業利益は15億7800万円の赤字、経営利益は556億6600万円の黒地、四半期純利益は101億9500万円と前年同四半期から29.9%減となりました。

※当記事では、記事の視認性を重視し、以下年数は西暦表記とします。

◆ニンテンドー3DSについて
当第3四半期累計期間(2013年4月〜12月)の状況について、ニンテンドー3DSでは10月に全世界で同時発売し世界累計1,161万本を販売した『ポケットモンスター X・Y』を筆頭に、国内では『トモダチコレクション 新生活』のほか、サードパーティーからもヒット作が発売され、ハード・ソフトともに好調に推移。海外では『とびだせ どうぶつの森』『マリオ&ルイージRPG4』『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』といった自社有力タイトルを発売した結果、米国では暦年のトップシェアハードになるなど勢いの改善が見受けられました。しかし、海外市場の年末商戦期の伸びが限定的であったため、販売数量はハードウェアが1,165万台、ソフトウェアが5,725万本にとどまりました。

【ニンテンドー3DS】(ニンテンドー3DS / 3DS LL / 2DS)
当第3四半期連結累計期間(2013年4月〜12月31日)

■販売数量
ハードウェア:1,165万台(国内422万台、米大陸410万台、その他地域333万台)
ソフトウェア:5,725万本(国内2,208万本、米大陸1,970万本、その他地域1547万本)
ソフトタイトル数:国内108タイトル、米大陸76タイトル、その他地域85タイトル
※販売数量及びタイトル数は、ニンテンドー3DSカードソフト(パッケージ版及びダウンロード版)の数量です。

■主なソフトウェアの販売本数
・『ポケットモンスター X・Y』1,161万本(世界同時10月発売)
・『トモダチコレクション 新生活』182万本(国内4月発売)
・『とびだせ どうぶつの森』279万本(欧米6月発売、世界累計352万本)
・『マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー』154万本(欧米7〜8月発売、世界累計200万本)
・『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』185万本(欧米11月発売、世界累計218万本)


◆Wii Uについて
当第3四半期累計期間(2013年4月〜12月)の状況について、Wii Uでは『ゼルダの伝説 風のタクトHD』『Wii Party U』『スーパーマリオ 3Dワールド』などの自社有力タイトルを発売し、それぞれミリオンセラーとなりましたが、Wii Uビジネス全体の勢いを回復するには至らず、ハードウェアの販売台数は241万台、ソフトウェアの販売本数は1,596万本にとどまりました。

【Wii U】
当第3四半期連結累計期間(2013年4月〜12月31日)

ハードウェア:241万台(国内83万台、米大陸110万台、その他地域48万台)
ソフトウェア:1,596万本(国内347万本、米大陸795万本、その他地域454万本)
ソフトタイトル数:国内27本、米大陸41本、その他地域42本
※販売数量及びタイトル数は、Wii Uディスクソフト(パッケージ版及びダウンロード版)の数量です。

■主なソフトウェアの販売本数
・『ゼルダの伝説 風のタクトHD』100万本以上(世界累計)
・『Wii Party U』100万本以上(世界累計)
・『スーパーマリオ 3Dワールド』100万本以上(世界累計)


このほか、ニンテンドーDS(DSi LL / DSi /DS Lite / DS)の販売数量は、ハードウェアが11万台、ソフトウェアが863万本、Wiiの販売数量はハードウェアが107万台、ソフトウェアが2,327万本となりました。これらの状況により、売上高は4,991億円(うち、海外売上高3,400億円、海外売上高比率68.1%)となりました。

欧米における本体値下げの影響などによりWii Uハードウェアの採算が依然として厳しい状況にある中、利益率の高いソフトウェアの売上高が伸びなかったこともあり、売上総利益は1,492億円となりました。

営業損益では、為替がドル・ユーロとも円安となったことにより外貨建てで発生する費用を円に換算した際の金額が大きくなったことなどもあり、販売費及び一般管理費が売上総利益を上回り、15億円の損失となりましたが、為替相場が前期末に比べ円安になったため為替差益が481億円発生した結果、経常利益は555億円、四半期純利益は101億円となっています。


◆連結業績予想の下方修正について
年末商戦の販売動向及びその後の状況を踏まえた結果、通期業績が想定を下回る見込みとなったため、先日、通期業績予想及び配当予想を修正が行われました。続く第4四半期は、年末商戦後の季節性により大きく売上高が減少する見込みあり、固定費が含まれる販売費及び一般管理費が売上総利益を上回るため、営業損失が拡大する見込みとなっています。

また、期末の前提為替レートを当第3四半期末より円高に想定しているため、通期では為替差益が減少し、経常利益が縮小する見込みです。当期純損益は、主に米国における繰越欠損金などに対する繰延税金資産の取崩を当第3四半期におこなった影響により損失を見込んでいるそうです。


◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

海外での苦戦は感じられるものの比較的堅調な3DSに対し、Wii Uの販売が大きく伸び悩んだことが下方修正の主な原因とも言えそうです。特に発売タイトルの少なさが際立ち、今後の発売予定タイトルも指で数えられるほどとなっており、引き続きタイトル不足の状況改善が期待されます。
《津久井箇人》

この記事の感想は?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

人気ニュースランキングや特集をお届け…メルマガ会員はこちら