「ソーシャル、日本の挑戦者たち」の最新号ではgloops(元GMS)に取材を敢行しています。後編では今後の展望について聞きます。―――今後、一緒にやっていきたい方はどんな方ですか?やる気のある人であればPHPしかできない人でも採用しようと思います。僕自身は採用やってないからなんとも言えないですけど(笑)ウチの会社についてきてくれる人だったら大丈夫です。―――逆に現場から声が上がってきたらどうするんですか?こういう環境がいいとか。環境については上がってこないですね。企画とかは上がってきますけど。新しいものにはどんどん対応してきてますけど。環境などの手段にとらわれないようにはしてます。―――グローバル展開についてなんですけど、グローバルもバトル系に特化ですか?ノウハウを活かせるという意味では、グローバルもまずはバトル系で行くということになります。将来は多少ずれていくかもしれません(バトルランドシュミレーションみたいな)が、そこはトレンドに応じて軌道修正していくでしょうね。ゼロベースで新ジャンルに取り組むとコストがかかりすぎますし。―――次ですが、開発とか技術関連でアピールしておきたいことはありますか? そういう技術というよりはそれ使って何を成し遂げるかってとこに特徴があると思います。GREEさんDeNAさんよりも大きなポジション任されますし。たとえば入社一か月で一本新規タイトルを任されるっていう。―――なるほど。この業界も大きくなってきたので、少し上層のキャリアがつまってて、そこでのキャリアステップアップって難しいみたいなことが起こりつつ有りますね。そうですか。ウチだとデキる奴を引き抜いてそいつ頭にチームつくっちゃうんでそこも違いますね。むしろ上ガラガラかもしれない(笑)そういう組織対応はするようにしてます。―――それでは戦略はどういう感じでやっていくんですか?話を伺っていると、国内を中心に、基本はやはりバトルもので、ブラウザベースですよね。そうですね。基本的にはブラウザベースですね。―――市場戦略だとどの国とかどのプラットフォームだとか、そのへんの話ってありますけど、基本はブラウザゲームなんですね。やっぱそうしないと勝てないと思ってるんで。でも最近だといくつかブラウザ以外の路線ってのもやってて無くはないです。―――市場戦略ってところで海外で現地オフィス作りとかでその地の空気感に合わせた方がいいとかってありますよね。そういうこともやってるんですか?やってますね。―――あとは、海外に行きたい人向けに対してのオプションとかもありますか?ありますよ。でもUSを狙うつもりなので社内でも英語を習う人たちはいるし、そのためのグローバルチームもあります。手を挙げる人がいれば、スキルなどにもよるが、海外に行くことは今後可能ですよ。―――なるほどアプリは基本的にはUSを狙っています。開発拠点はまだ決まっていないるわけじゃないんですけどね。USは開発の拠点というよりかは、広げていくための拠点、ローカライズとマーケティングが目的になりますね。―――今回の記事のタイトルとして採用したいもの、たとえば全社的な目標はありますか?採用のキャッチでもいいんですけど。事業拡大をしていく予定なので採用を引き続き考えててまして100人以上採用するかもしれません。―――人材サポートはどうですか?他社さんだと、スキルセットがない社員に3カ月くらいのプログラムを組んで教育を施してチャレンジの場を作ったりしてますけど。各社さんそういうことやってるんですかね。ウチの場合は規模が急拡大してきたこともあって、教育面はまだ手薄いという認識があり、いま注力しているところです。なので、入社された方はひと通りの基本を教わったらすぐに現場のチームにジョインして実際の開発・運用を回しながら肌で覚えていくという感じです。その中でも、教えられなくても自ら学んでチャレンジする人は、圧倒的に成長スピードが早いですね。―――入ってから現場で覚えていく、という感じですか。そうですね。また採用の方向性としても、去年まではある程度の開発ラインが必要ということで数をとってきましたが、今年は若干方向修正もしています。やはり一番欲しいのはコアメンバーをやってくれるような優秀な人ですかね。―――コアとなる優秀な人とはどんなイメージですか?ロジカルな考えができ、新しい課題に対して積極的に取り組むことができる人みたいなイメージですね。プログラムが組めるということだけでなくて、目的と手段を区別して考えられるということも必要です。ウチの会社はチーム制でやっているのでコミュニケーションが取れるってのも大事ですね。―――御社に一番ハマってる人はどんな人ですか?個性的な人は多いと思います。チャレンジできる土壌は結構たくさんあるので。―――変な人とか、おもしろい人とかいますか?アナリティクスを担当している井澤も、もともと公務員なんですよ。ノンキャリア組で入って文部科学省で働いて。後にMTIで経営企画も全体のKPIを見てたりもしてたんですよね。―――では欲しい人材も、シンプルにこういう人で…とか型にはまってるんじゃなくて、バックグランドとかあまり関係がない柔軟な方ですね。そうですね。要素がはまることが大切ですかね。―――採用面で他にアピールしたいことは?小さな会社なので、やる気とポテンシャル次第で中心的なポジションでの参画が可能というところでしょうか。特にスマートフォン分野においては、まだまだ立ち上げのフェーズですし。やはり大きなプロジェクトや課題に大きな責任感を持って取り組むことが、個人の成長につながると思ってます。―――技術勉強会とかはどうなってますか?社内においては、ランチタイムを使って職種ごとの勉強会を毎週開催してますね。―――何か他に売りとなるところがあれば教えて頂きたいのですが。ソーシャルゲームの世界では、ヒットタイトルがひとつでると大きな成長が見込めるので小さな会社でも下克上を狙うことができます(笑)やはりそこが一番面白いところでしょうか。あと基本的なところでは、福利厚生などもしっかりしていると思います。ベルリッツとか英語学習も全額サポートをしていますし、住宅手当なども充実させています。 なお、GMS社は、事業拡大および人員の増加にともない2011年8月29日をもって株式会社gloopsに社名を変更し、本社を移転すると発表した。 <以下、リリースより抜粋> ■新社名 株式会社gloops (英文表記名gloops,Inc.) ■新住所 東京都港区赤坂2-17-22 赤坂ツインタワー本館4階《新社名について》 “g”は「global」、“gloops”は「コミュニケーションをループさせる」という意味を表しています。“gloops”という社名には、「グローバルにコミュニケーションの輪を拡げるサービスを提供する」というメッセージが込められております。 《コーポレートスローガンについて》 「もっと“おもしろい”を目指す」ことは当社事業の原点であり、これまで多くのお客様に、コミュニケーションの素晴らしさ、おもしろさを提供してまいりました。引き続き、世界中の多くのお客様に価値ある提案をし続けるためにも、常に我々が心から楽しめ、充実しなければ、世界中に「もっと“おもしろい”」を届けることができないと強く認識し、「We're seekin fun!!(もっとおもしろいを目指して!)」を宣言しています。■著者紹介株式会社HatchUp 八反田智和1980年鹿児島県生まれ。慶応義塾大学卒。楽天リサーチ、外資広告代理店でのインタラクティブプロデューサーを経験した後、2009年より、ソーシャルゲーム業界に入る。WEB系人材会社営業(ソーシャル担当)を経て、2010年よりソーシャル企業支援会社HatchUpを設立、現在に至る。ソーシャル系イベント【STR】およびブログ(http://socialtoprunners.jp/)を運営している。
2012年のソーシャルゲーム業界を振り返る!業界トップ企業が集結する「SocialTopRunnrs!」開催・・・「ソーシャル、日本の挑戦者たち」番外編 2012.11.29 Thu 今回は、取材担当の八反田が所属するHatchUpによるソーシャルx…