モバゲータウンで登場する『シェンムー街』、鈴木裕氏らも登場し制作発表会 | GameBusiness.jp

モバゲータウンで登場する『シェンムー街』、鈴木裕氏らも登場し制作発表会

サン電子株式会社は15日、秋葉原UDXで『シェンムー街』の制作発表会を開催しました。

その他 その他
サン電子株式会社は15日、秋葉原UDXで『シェンムー街』の制作発表会を開催しました。
  • サン電子株式会社は15日、秋葉原UDXで『シェンムー街』の制作発表会を開催しました。
  • サン電子株式会社は15日、秋葉原UDXで『シェンムー街』の制作発表会を開催しました。
  • サン電子株式会社は15日、秋葉原UDXで『シェンムー街』の制作発表会を開催しました。
  • サン電子株式会社は15日、秋葉原UDXで『シェンムー街』の制作発表会を開催しました。
  • サン電子株式会社は15日、秋葉原UDXで『シェンムー街』の制作発表会を開催しました。
  • サン電子株式会社は15日、秋葉原UDXで『シェンムー街』の制作発表会を開催しました。
  • サン電子株式会社は15日、秋葉原UDXで『シェンムー街』の制作発表会を開催しました。
  • サン電子株式会社は15日、秋葉原UDXで『シェンムー街』の制作発表会を開催しました。
サン電子株式会社は15日、秋葉原UDXで『シェンムー街』の制作発表会を開催しました。



『シェンムー街』は、ドリームキャストで発売され国内外から高い支持を得たタイトル『シェンムー』シリーズの世界観を踏襲したソーシャルゲームです。
ゲームの配信・運営をサン電子が、企画・開発を株式会社YS NETが、全体監修を株式会社セガが担当します。

配信・運営を担うサン電子株式会社の吉田喜春社長


制作発表会ではまず、サン電子株式会社の代表取締役社長・吉田喜春氏が登壇。サン電子が『スペースインベーダー』発売前からの老舗であることに触れ、業務用ゲームを買ってもらっていた関係上、セガとの付き合いは30年以上に及ぶと話しました。

そんなサン電子が今回、「長く眠っていた『シェンムー』というタイトルを、もう一度世に問いたい」とセガに訴えたところ、『シェンムー』の生みの親で現在は株式会社YS NETを率いる鈴木裕氏に総指揮をとってもらえることになったといいます。

サン電子はファミリーコンピュータ用ソフト『アフターバーナー』や『ファンタジーゾーン』を発売したことで知られます。これらはセガの業務用ゲームで、当時『セガマークIII』等、独自の家庭用ゲーム機のプラットフォームを持っていたセガが、いわばライバルであるファミコンソフトへのタイトル供給を行うのは、珍しいことでした。

吉田氏は当時を振り返り、「子供たちにおもしろいゲームを遊んでもらいたいと、ユーザー視点で訴えた」結果であるといい、「セガさんや任天堂さんには無理を承知でお願いした」と語りました。

そのときのタイトルのひとつ『アフターバーナー』もまた、『シェンムー街』の鈴木裕氏の手によるものだったといいますから、いかに両者の付き合いが長いかがうかがえます。

吉田氏は「ソーシャルゲーム『シェンムー街』をリリースできて興奮しています。本当に素晴らしいゲームとはこうものだと世に広め、全力を挙げて展開していきます」と、熱く語りました。

セガモバイルニューメディア事業部・宮崎浩幸氏


続いて株式会社セガのモバイルニューメディア事業部長・宮崎浩幸氏が登壇し、「『シェンムー』が発売された1999年は、2000年問題が話題になっており、秋元康も『AKB48』でなく『チェキッ娘』をプロデュースしていた」と話し、『シェンムー』がいかに先鋭的な作品であったかを語りました。

『シェンムー』の開発は社内でも極秘裏に進められ、噂になったといいます。
「『裕さんが作るんだからシミュレータだろう』とか『いや、どうもRPGらしい』と、いろんな推測がなされました」と宮崎氏。できあがった『シェンムー』は「広大な街にいろんなキャラクターがいて、シナリオを追いかけるのも、ブラブラするのも自由。既存の言葉では定義できなかった」といいます。
そこで鈴木氏がこのジャンルを「FREE」と命名。これは「フル・リアクティブ・アイ・エンターテイメント」の略だといいます。

宮崎氏は「作った鈴木さんも、これを認めた当時のセガも偉い」といい、「個人の意見」として「日本のゲーム業界が真に誇るべきは、宮本茂さんと鈴木裕さんとを生んだこと」だと語りました。
そして、「その鈴木さんが自分の会社を作り、『熱意』で動く。その現場に参加できてうれしい」と話し、「背中を押してくれとは言わない。ぜひ、私達についてきてほしい」とユーザーに訴えました。

ディー・エヌ・エー取締役ソーシャルメディア事業本部長兼COO・守安功氏


そして「モバゲー」を展開する株式会社ディー・エヌ・エーから、ソーシャルメディア事業本部長兼COOの守安功氏が登壇。同社は2006年から始動したものの、当初はカジュアル・ゲームが中心だったといい、「ゲームとコミュニケーションとが分かれていた」と話しました。

そこで昨年10月から「コミュニケーションしながらゲームをできる」ソーシャル・ゲームに進出。今年1月からはプラットフォームを他社にも開放し、現在では500タイトルを越えるソーシャル・ゲームを展開していると述べました。
「『シェンムー街』の発表後に反応を見ると、いろんな人が期待してくれていることがわかります」と守安氏。『シェンムー街』の取り組みについて、楽しみにいることが2つあるといいます。

「ひとつは新しいゲームジャンルでユーザーを感動させてくれること。もうひとつは、コアゲーマーがソーシャル・ゲームに触れるきっかけを作ってくれることです」

左から守安氏、吉田氏、鈴木裕氏、宮崎氏


こうして関係各社からの期待を一身に背負った鈴木裕氏が、いよいよ登場します。

『シェンムー』の生みの親・鈴木裕氏


『シェンムー』の生みの親・鈴木裕氏は、現在2008年に設立した株式会社YS NETの代表取締役を務めています。氏のこれまでの業績をまとめたムービーが流されたのち、その鈴木氏が登壇しました。





鈴木氏は開口一番、「ムービーに映っていた私は若い頃の私です。少し変わりましたが、間違いなく本人です」と笑いを誘っていました。また、15日から抽選で選ばれたユーザーのみに『シェンムー街』を公開していることを明かし、「しかし、さっそくサーバーが落ちてしまいました」と、予想以上のアクセスがあったことが原因であると話しました。

竹内宏彰氏


ここからは、『シェンムー』の開発に携わり映画「アニマトリックス」のプロデューサーとしても知られる竹内宏彰氏との対話形式で、ゲームの内容説明が進められました。

竹内氏は、映画「マトリックス」の監督であるウォシャウスキー兄弟に「会いたい日本人は誰か?」と問うたところ鈴木氏の名が挙がったため、「当時会いに行った」といい、「それだけいろんな意味でインパクトのあったタイトルだ」と述べました。



鈴木氏によると、『シェンムー街』は『シェンムー』のストーリーをフォローはするものの、プレイヤーは「芭月涼」を操作するのではなく、涼と同じく「芭月武館」の門下生になるとのこと。また、キャラクターには拳法を使う「拳士」、道具を用いる「機士」、術を操る「仙士」という種族があり、これが3すくみの関係になっています。



ゲームは街を「探索」することで、「会話」や「イベント」、「バトル」などが発生し、「イベント」の条件を満たすと「ボス戦」に移ります。最初のボスは、なんと「犬」です。やがて「探索」で習得する「功夫」コマンドが使えるようになるほか、自らの道場を持てるようになると、他のプレイヤーとの「試合」ができるといいます。「試合」では、部分的に公開された情報をもとに対戦相手を選び、団体戦の何番目として戦うかを決めます。「試合」の勝敗によって道場のランクが上下しますが、これは同じく鈴木氏が生んだ『バーチャファイター』シリーズの「段位」に習ったランクになっています。

また、ゲーム内通貨である「木札」を用いると、道場の降格を防げるなどの効果がある「護符」を購入できるほか、「おこづかい」や「新聞配達」で収入を得ることができるといいます。



さらに『シェンムー』でおなじみの「阿部商店」の前には「ガチャゴン」(いわゆるガチャガチャ)を置くことができ、コンプリートするとゲームの進行に影響するとのことです。この「ガチャゴン」には、「オパオパ」や「ソニック」、「アレク」といったキャラクターのフィギュアが出てくることが明らかにされました。



その後、鈴木氏は「モバゲータウン」だけでなくPCでも遊べるように「Yahoo!モバゲー」版『シェンムー街』を開発しているといい、画面を公開しました。鈴木氏は「先の話になるが」と断ったうえで『シェンムー』にも登場した「ゲームセンターYOU」のオーナーとなり、建て直す要素も入れたいと話しました。

竹内氏が「ケータイ向けにうまくアレンジされた印象」と話すと、鈴木氏は「携帯電話の真ん中のボタンと上下ボタンのみで進められるようにした」と語りました。

鈴木氏は「『街』には、知らない人と知り合うことができるという意味を込めました。“ロビー”では狭いし、“ワールド”だと広すぎるので」とし、「『シェンムー』はSNSと親和性のよい世界観です」と説明しました。

「『シェンムー街』が愛されて継続できるようになれば、その先のストーリーを進めたい」と鈴木氏。「すでに11章までのシナリオがあります。ファンの方も続きが気になっているでしょうが、中途半端なままになっているという思いは私が一番大きい」とのことです。

藤岡弘、氏が登場


そしてスペシャルゲストは、俳優であり武道家でもある藤岡弘、氏です。

藤岡氏は『シェンムー』で主人公・芭月涼の父親である芭月巌の声を担当したほか、セガサターンのTVCMなどで演じた「せがた三四郎」のキャラクターで一世を風靡しており、セガとは縁の深い方です。

藤岡氏が「私は6歳の頃から武道に触れ、いまは道場を持って日々修練しています」と話すと、鈴木氏は「(主人公の父親には)本当の武道家、侍にお願いしたい」という思いから藤岡氏を起用したと当時の経緯を話しました。

すると藤岡氏は「世界を100数十国旅してきましたが、武道を披露すると尊敬の念を持って迎えてもらえます」と、「武道」の魅力について熱く語りました。
竹内氏によると、藤岡氏と鈴木氏は「コーヒーを飲みながらすごい話をしている」といい、「先日も2人はずっと手裏剣の話をしていた」とのことです。

藤岡弘、氏と鈴木裕氏


「裕さんから話をもらったとき、日本の文化を海外に発信するいい機会だと考えた」と藤岡氏。「ゲームを通じて道徳や倫理観が伝われば」と話し、「『シェンムー』では、モーション・キャプチャー収録のわけがわからずドキドキしましたが、今では一般的なものになりました」と、10年という月日の流れをしみじみと語りました。

また藤岡氏は、『シェンムー』で芭月巌が息子に「信念を大切にしろ、友情を大事にしろ」と説いたことに触れ、「10年前から現代に通じる考え方で、やはり人と人とのコミュニケーションを大事にしたい」と話しました。



さらに「真価が問われる時代」と藤原氏はいい、「『善なる発信』が裕さんから始まった。ゲームを通じて子供たちが何かをつかむことができればいい。だから、このゲームには期待しています」とさらに熱意を込めて語り、この発表会を締めくくりました。



『シェンムー街』は近く、「モバゲータウン」と「Yahoo!モバゲー」に配信される予定です。

(C)SEGA (C)YS NET (C)SUNSOFT
《土井大輔》

この記事の感想は?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

人気ニュースランキングや特集をお届け…メルマガ会員はこちら