無償から利用できるゲームエンジン「Unity」を提供するUnity Technologiesは、最新バージョン「Unity 3.1」のリリースと同時に、開発者がゲーム開発に利用する様々なアセットを売買するための「Unity Asset Store」をオープンしました。同社のDavid Helgason CEOは「Unityのツールは非常にシンプルなものですが、それでもゲーム開発というのは依然として大変な作業です。しかしUnity Asset Storeのオープンにより、ゲーム開発者は他の開発者が制作したアセットを組み合わせる事でゲーム作りをすることができるようになります。これによりゲーム開発は今までになく容易になるでしょう」とコメントしています。Unity Asset Storeではアセットやライブラリ、チュートリアル、果ては完成したゲームまで、様々なものが揃います。Unityから無料で提供されるものもあれば、サードパーティから有料で提供されるものもあります。例えば建物一つなら数ドル、ライブラリやアセットでもセットになっているものは数十ドルから数百ドルというレンジです。Unityが提供している無料のものだけでも、かなりゲーム開発の手助けになりそうです。うーん凄い。「Unity Asset Store」は開発環境内のブラウザでチェック廃屋のような建物(5ドル)自分で森を作るためのアセット集 60個入り(34ドル)ゲーム作りの参考になる完成済みゲームAndroid向けARゲームを作るためのライブラリ(無償)Unity Asset StoreはUnityの開発環境からユーザー登録をすることでアクセスできます。一方、Unity Asset Storeでアセットを販売したいデベロッパーは assetstore@unity3d.com に連絡して欲しいとのこと。デベロッパーとUnityの配分は70:30となります。現状、数自体はそう多くありませんが、揃ってくるとかなり強力なものになりそうです。Unityは「ゲーム開発の民主化」を掲げ、誰でもゲーム開発のできる環境を整備することを掲げていますが、このUnity Asset Storeのオープンにより、ゲーム開発のハードルは更に下がることになります。
2024年リリースの「Unity 6」公開…パフォーマンス大幅向上やAIサポートの強化―AIツール「Unity Muse」、開発管理ツール「Unity Cloud」も早期アクセス開始 2023.11.17 Fri