6月末よりグリーがGREE Platformを開放し、さらにハンゲームもパートナー向けに解放され、役者が揃った国内ソーシャルゲーム市場。中でも、テレビCMの出稿で火花を散らしているディー・エヌ・エー(モバゲータウン)とグリーの対立は日増しに強くなっているようです。これまでもオープンゲームの提供メーカーに対して陰に陽に自陣営への囲い込みを目指していた両社ですが、TechCrunchはディー・エヌ・エーが個別メーカーに対して、グリーにソーシャルゲームを提供した場合にはトラフィックを誘導しない旨を通達したと報じています。本誌でも複数社に取材したところ、事実のようです。対応を迫られたメーカーには、モバゲータウンを選ぶ会社も、グリーを選ぶ会社も両方が存在するようです。また、グリー以外のプラットフォーム、ミクシィやハンゲームなどへの提供は特に問題視されていないようです。ディー・エヌ・エーの通達を受けて、グリーでは先行パートナーの第二弾タイトルを揃える事が出来なかった模様。一方で、グリーは昨日、今後は基本的な審査と基準を満たしていれば、GREE Platformを全てのメーカーに解放すると表明。オープンをキーワードに対抗していくようです。本誌ではグリーの田中社長にお話を伺ったところ、「一方に提供すれば一方では拒絶されるというのはデベロッパーの収益機会にとって大きな損失。これによってデベロッパーの成長が阻害され、引いては日本のソーシャルゲーム市場の成長の阻害に繋がらないか懸念している」とのことでした。来週31日よりパシフィコ横浜で開催されるCEDEC2010ではディー・エヌ・エーの南場社長、グリーの田中社長がそれぞれ講演する予定で、オープン化開始後急激に成長する両プラットフォームがどのような将来を描くのかに注目が集まります。グリー田中社長へのインタビュー全文は後日お届けします
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