ゾンビ・スタジオを助けたUnrealの開発者コミュニティ・・・「Unreal Japan News」第2回 | GameBusiness.jp

ゾンビ・スタジオを助けたUnrealの開発者コミュニティ・・・「Unreal Japan News」第2回

「Unreal Japan News」の第2回では、Unreal Engineを利用して、様々なゲームの制作に取り組んでいるゾンビ・スタジオの開発事例をお伝えします。最新作ではぞのような機能が彼らを助けたのか、必見です。本記事は「Game Developer」誌に掲載されたものを翻訳し、掲載す

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「Unreal Japan News」の第2回では、Unreal Engineを利用して、様々なゲームの制作に取り組んでいるゾンビ・スタジオの開発事例をお伝えします。最新作ではぞのような機能が彼らを助けたのか、必見です。本記事は「Game Developer」誌に掲載されたものを翻訳し、掲載す
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「Unreal Japan News」の第2回では、Unreal Engineを利用して、様々なゲームの制作に取り組んでいるゾンビ・スタジオの開発事例をお伝えします。最新作ではぞのような機能が彼らを助けたのか、必見です。本記事は「Game Developer」誌に掲載されたものを翻訳し、掲載するものです。

■ゾンビ・スタジオ(米国、シアトル)

独立系ゲームディベロッパーであるゾンビ・スタジオは、10年近くアンリアル・エンジンを利用したゲーム開発を行っています。日本ではあまり馴染みのない名前かもしれませんが、これまでに『アメリカズ・アーミー:スペシャル・フォース』、『シャドウ・オプス:レッド・マーキュリー』、『ソウ:ザ・ビデオゲーム』といったタイトルを世に送り出しています。

今回はゾンビ・スタジオの最新タイトル、『ブラックライト:タンゴダウン(以下BL:TD)』をご紹介しましょう。『BL:TD』はダウンロード専用のマルチプレイ対応シューターで、Xbox Liveアーケード、Playstation Network、PC向けに2010年夏リリース予定です。

Black Light: Tango Down


2035年の世界を舞台にした『BL:TD』は、実在する科学技術の延長線上に世界観を構築した、特殊部隊が主役のミリタリーアクションゲームです。

これまでに明らかにされているところでは、ハイクオリティなビジュアル、経験値システム、協力モード、自由度の高いカスタマイズ、豊富なガジェット〜ハイパーリアリティビジョン(HRV)バイザーやデジグレネード等、といったフィーチャーが含まれる様です。マルチプレイヤーモードには、4人まで参加可能な協力モードがあり、ゲーム中にいつでも飛び入りで参加したり、抜けたりすることが可能、とのこと。

ゾンビ・スタジオによれば、開発チームのビジョンを速やかに実現する上で、アンリアル・エンジン3のいくつかの機能が不可欠だったそうです。

同社のCEO、マーク・ロングは「『BL:TD』の開発では、アンリアル・エンジンのライトマスとScaleformのGFxが特に助かった」と言います。

「アンビエント・オクルージョンのお陰で、ゲーム画面のリアリティが新しい次元に入ったよ。普通にライティングを当てただけでも、マップが見違えるように美しくなった。ライトマスを使えば、これまで何週間もかかっていた作業が数時間で出来るようになるんだ。マップアーティストやレベルデザイナーが一つ一つの要素まで最適化できるから、フレームレートに悪影響を与える心配無しに、ビジュアル面に手を加えられる。GFxを使うと、Flashでオーサリングしたものを直接アンリアルにエクスポートできるから、インターフェースアーティストやレベルデザイナーが納得いくまでユーザーインターフェースのデザインを試すことが出来る。しかもすごいスピードでね。おまけにメニューやヘッドアップディスプレイ、ミニゲームにまで、最先端のアニメーションエフェクトを追加できるんだ。『BL:TD』ではScaleformの機能をほとんど全て活用しているよ。」

ロングはまた、エピック・ゲームズによるライセンシー向けの直接サポートと並んで、アンリアル・エンジンを利用しているディベロッパー間の活発なコミュニティが、ゾンビ・スタジオの開発効率にとって非常に重要であると言います。

「アンリアル・ディベロッパーズ・ネットワーク(UDN)はエピック・ゲームズの秘密兵器だ。UDNでは、何百人という開発者が日々リアルタイムで情報を共有している。エピック・ゲームズからのサポートも素晴らしいものだけど、似たような問題に実際に取り組んでいる開発者からの助言に勝るものはないよね。エピック・ゲームズはコミュニティ・ツールやコミュニケーションの活用という点で、業界の最先端を行っていると思う。」

ゾンビ・スタジオは「ブラックライト」フランチャイズを映画やコミックの世界まで広げていこうとしています。その中のプロジェクトの一つで、アンリアル・エンジンの新しい使い方が試みられていますのでご紹介しましょう。

「これまでにない、アンリアル・エンジン3の『最高にクールな使い方』を試しているんだ。今、ブラックライト・トランスメディアというパートナーと一緒に、『サムライ』というタイトルの実写映画を制作している。パイロット版が完成したばかりなんだけど、実際の俳優が緑のスクリーンの前で演技した映像に、アンリアル・エンジンで制作した物や背景を合成して作っているんだ。最終的にはゲームと映画の制作過程を共通化したいと思っている。凄い映像が出来上がってるよ!」

同じくアンリアル・エンジン3を利用したサードパーソン・サバイバルホラー、『ソウII』もPS3とXbox 360向けにリリースが予定されています。『ソウII』はコナミから発売予定で、2010年秋、映画版の『ソウVII』公開と同時期の発売を予定しています。
《土本学》

メディア大好き人間です 土本学

1984年5月、山口県生まれ。幼稚園からプログラムを書きはじめ、楽しさに没頭。フリーソフトを何本か制作。その後、インターネットにどっぷりハマり、幾つかのサイトを立ち上げる。高校時代に立ち上げたゲーム情報サイト「インサイド」を株式会社IRIコマース&テクノロジー(現イード)に売却し、入社する。ゲームやアニメ等のメディア運営、クロスワードアプリ開発、サイト立ち上げ、サイト買収等に携わり、現在はメディア事業の統括。

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