京都企業のコラボレーションで実現した「サービスとしてのDS」にみる「ゲーム」の新しいカタチ・・・中村彰憲「ゲームビジネス新潮流」第8回 | GameBusiness.jp

京都企業のコラボレーションで実現した「サービスとしてのDS」にみる「ゲーム」の新しいカタチ・・・中村彰憲「ゲームビジネス新潮流」第8回

東京ゲームショー2010のテーマが「ゲームは新章へ」であると発表されましたが、巷でも、iPadの盛り上がりとアプリ系ゲームブームが同時進行しているとう状況。このことについては、筆者自身ゲームのユビキタス化という表現で紹介してきました。ガッツリとプレイするもの

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東京ゲームショー2010のテーマが「ゲームは新章へ」であると発表されましたが、巷でも、iPadの盛り上がりとアプリ系ゲームブームが同時進行しているとう状況。このことについては、筆者自身ゲームのユビキタス化という表現で紹介してきました。ガッツリとプレイするもの
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東京ゲームショー2010のテーマが「ゲームは新章へ」であると発表されましたが、巷でも、iPadの盛り上がりとアプリ系ゲームブームが同時進行しているとう状況。このことについては、筆者自身ゲームのユビキタス化という表現で紹介してきました。ガッツリとプレイするものから手軽に、簡単にプレイ出来る物へという傾向が高まる中で、新たな可能性として見出されたゲーム的要素が、ゲームがプレイヤーに感じさせる「親近感」です。『脳トレ』にしても、『Wii Fit』にしても上から目線ではなくユーザー視点に立ったアドバイスには皆、親しみやすさを感じているのではないでしょうか?それを「道案内」として活用したのが、今年3月20日よりサービスがはじまった『映画村でDS』です。



京都の東映太秦映画村が、同村内の7個所にニンテンドーゾーンを設置。Wi-FiコネクションでDSソフトの体験版をダウンロードしたり、ニンテンドーDSiウェアの購入が可能の他、東映太秦映画村オリジナルゲームもその場でプレイ出来るのです。オリジナルゲームのタイトルはスバリ『太秦事件帖 七人の悪(ワル)』!。タイトル名も気になったのでさっそく東映太秦映画村に行ってきました。今回対応いただいたのは東映京都スタジオ経営戦略部長の山口記弘氏。開発までの経緯から活用状況まで伺ってきました。

■日本一の斬られ役、福本清三さんもノリノリで取り組んだゲームづくり

東映太秦映画村『太秦事件帖 七人の悪(ワル)』(以下『七人』)の開発が始まったのが09年の8月ごろ。「子どたちやこれまで時代劇を楽しんで来なかった人たちにも時代劇の良さを分かってもらいたい」という思いからプロジェクトが始まったとのこと。外国の人たちにも理解してもらいたいということから、英語、韓国語、中国語の村内ガイドも備えました。

プロジェクト管理をしたのは、「Wiiの間」へのコンテンツ提供も始めているIntage、プログラミングを担当したのが先端技術の応用などで知られ、コンピュータグラフィックスとデジタルビデオ処理を駆使した電子万華鏡などの開発で知られるATR Promotion、そして企画ならびにグラフィック素材一式の提供及びそれに必要な脚本、撮影や編集の一切を行ったのが京都東映撮影所、といった三社体制での開発。DS用ゲームとして実写映像を使用するのはほとんど例が無いとのこと。また、映画会社らしくミニゲーム集的な『七人』でも、一貫したテーマがあります。

「このゲームは七人の悪人がそれぞれ魅力的になるようデザインしたんです」と山口氏。「それぞれ個性があって憎めないやつなんですね。これは、世の中には、ヒーローでなくても魅力的な人がいっぱい存在する。世界の多様性を理解してほしいというメッセージなんです。」(山口氏)主人公も名斬られ役として有名で、映画『ラストサムライ』等にも出演した福本清三氏を起用。ここにも映画会社らしいこだわりが感じられます。福本氏もはじめての「ゲーム出演」ということでノリノリだったとのこと。「本当に数多くのポーズをとってもらいました」(山口氏)

ただし、ゲームデザインには苦労したとのこと。この点については「任天堂様から数多くのアドバイスをいただきました。」と山口氏。「何度もアドバイスを受けながら改善していったんです。ゲームボタンの押すタイミングやサウンド効果ひとつをとっても常にユーザーがどう考えているのかを中心にアドバイスをする任天堂様には本当に驚きました。」と開発時の様子を教えてくれました。

また、メインプログラマーが外国の人だったことでゲーム自体も独特の雰囲気になったとのことです。悪人を倒すシーンでの福本氏の殺陣がバンデシネ的なモチーフになったところなどを具体例であげつつ「時代劇が舞台なのに全体的なモチーフは和洋折衷的な独自感が生まれました」と自身がプロデュースしたゲームを評価していました。

これからの抱負として「遊びを介した案内システムは、単に東映太秦映画村だけではなくより多くの場所で使用いただくことで、更なる意義が生まれるとおもっています。」と山口氏。「例えば大規模なショッピングセンターなどで作りこめますし。我々としても撮影所の強みを生かして、案内システムに必要な映像素材を作りこめる。」(山口氏)

ゲーム的要素と映像表現の融合というと現行機の大規模プロジェクトを想起しがちですが、このような身近なニーズにも対応が出来るのだと、目から鱗が落ちるような訪問でした。

■『七人の悪(ワル)』をさっそくプレイ。ゲームを楽しんでいる内に村内全体を回っているという親切設計

DSの指示で高札(村内のニンテンドーゾーン)に向かう地図もDS上に表示。髑髏の場所を指しており、世界観に一貫性があります高札を発見!


山口氏の話だけで終わってしまうのはもったいないので、『七人の悪(ワル)』を実際にプレイしてきました。動向いただいたのは、経営戦略部に設置されている時代劇ルネサンスプロジェクトの劉海涛氏です。村内に点在するニンテンドーゾーンを、DSで見つけ、その場でミニゲームをダウンロードするという仕組み。

各拠点にいる悪(ワル)とゲームで勝負をし、勝利した際は、福本氏の華麗な技により敵をフィニッシュして、次の拠点に進む、という流れです。各拠点でプレイするゲームはカードゲームや、記憶力ゲームのような簡単なものをタッチペンで解いていくというタイプが多いのですが、最後の福本氏の演技が微笑ましくて思わず笑ってしまいます。むしろ、ゲームクリア出来なかったときのリアクションのほうが面白いという噂も。夢中でプレイしているうちに村内をぐるりと回ってしまうというしくみになっているのも、案内システムとしては秀逸だと思いました。

ゲーム自体は簡単なミニゲーム如何にもワルという風貌だがどこか憎めない勝負に勝つと福本さんがワルをフィニッシュ!


このようにゲームが日常生活の様々な場所で見受けられるようになるのは、ゲーム産業をこれまで追ってきた筆者としても嬉しい限りです。これら、様々な企業の努力や連携によって、「ゲームが日常生活における潤滑油的な存在に成り得る」ということをたくさんの人が気づいてくれればと思います。
《中村彰憲》

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