宮本茂氏、英国アカデミー賞を受賞・・・演説の模様を紹介 | GameBusiness.jp

宮本茂氏、英国アカデミー賞を受賞・・・演説の模様を紹介

任天堂の宮本茂氏が、英国アカデミー賞でFellowship Awardを受賞しました。

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任天堂の宮本茂氏が、英国アカデミー賞でFellowship Awardを受賞しました。
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任天堂の宮本茂氏が、英国アカデミー賞でFellowship Awardを受賞しました。

英国アカデミー賞は英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA / British Academy of Film and Television Arts)が毎年開催するもので、映画・テレビ・ゲームなどで功績のあった作品や人物を表彰するものです。中でもFellowship Awardは、栄誉賞もしくは生涯功労賞的な位置付けで、過去にスティーブン・スピルバーグ監督やノーラン・ブッシュネル氏などが受賞しています。

宮本茂氏の英語での受賞演説はこちらから動画でチェックすることができます(中盤から)。宮本氏の功績を紹介する映像では、『シムシティ』のウィル・ライト氏やアタリ創業者のノーラン・ブッシュネル氏らがコメントを寄せています。

ここロンドンで、多くの開発者や業界関係者の前でこのような賞を頂けることをとても誇りに思っています。BAFTAの皆さんに感謝したいと思います。最初の『ドンキーコング』を作った時は27歳で、若い社員だと思ってましたが、どうやら年を取ってきたようです(笑)。これは個人賞ではないと思ってます。決して数多くのゲーム作りは一人で完結するものでは決してなく、賞も一緒に仕事をしてきた全ての人と共有するものだと思っています。

私は30年間に渡ってゲーム業界で、特に任天堂という会社で仕事をしてきました。しかし、任天堂に入社した時、ゲームを仕事にする会社というのはまだありませんでした。何かを作り、人を驚かせたり楽しませたいというのが私の始まりました。ですから、このような仕事を得られたのは本当に幸運でした。

最初のゲームは『ドンキーコング』でした。この作品の前、多くのゲームはエンジニアが作るものでした。しかし、『ドンキーコング』の成功もあり、ゲームはアーティストやゲームデザイナーと呼ばれる人たちが設計するものになりました。このように30年間でゲーム業界は大きく変わりました。しかし、ゲームが人を驚かせ、楽しませるものではあるという基本は変わることがありません。

よく、どういう発想でゲームを作るのかと尋ねられる事があります。近所で遊ぶ子供たちや、周りの自然などが私にアイデアを与えてくれます。犬を抱いている時に『Nintendogs』が浮かび、自分の体が『Wii Fit』の動機になりました。私やスタッフは他のゲームとは全く異なる体験、新しいスタンダードを生み出そうと努力し、それを楽しみに思っています。

昨年の『Wii Fit Plus』『Wii Sports Resort』『NewスーパーマリオブラザーズWii』でもう一度考えたのはゲームとプレイヤーの関係です。特に『NewスーパーマリオブラザーズWii』では25年前の第一作目から考え続けてきた、みんなでゲームを遊ぶという事に一つの結論を出せたと思っています。私は単にゲームのコンテンツを作るだけではなく、それが生み出す空間や世界、その中での人と人の関係というもの興味を持っています。きっとこれはゲーム業界をもう一歩先に導いてくれるでしょう。

このような場に招いてくださったBAFTAの皆さん、両親、妻、子供、任天堂の同僚、そして世界中のゲーム開発者の皆さんに感謝いたします。ありがとうございました。
《土本学》

メディア大好き人間です 土本学

1984年5月、山口県生まれ。幼稚園からプログラムを書きはじめ、楽しさに没頭。フリーソフトを何本か制作。その後、インターネットにどっぷりハマり、幾つかのサイトを立ち上げる。高校時代に立ち上げたゲーム情報サイト「インサイド」を株式会社IRIコマース&テクノロジー(現イード)に売却し、入社する。ゲームやアニメ等のメディア運営、クロスワードアプリ開発、サイト立ち上げ、サイト買収等に携わり、現在はメディア事業の統括。

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