米国12月はハード・ソフト共に任天堂が席巻−ソフト部門はハードコアとライトが二分 | GameBusiness.jp

米国12月はハード・ソフト共に任天堂が席巻−ソフト部門はハードコアとライトが二分

米国の12月はどんな売れ行きだったのでしょうか。

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米国の12月はどんな売れ行きだったのでしょうか。

米国の調査会社NPDグループは2009年12月の販売データを発表しました。

12月の売り上げは55億3000万ドル(約5016億円)で前年比+4%。ハードウェア売り上げは21億9000万ドル(約1986億円)で前年比+16%。ソフトウェア売り上げは25億8000万ドル(約2340億円)で前年比-7%。特にハードウェアが大きな成長を見せています。アナリストはいずれも前年比からマイナス成長を予想していましたが、嬉しい誤算となったようです。

■ハードウェア売上(NPDグループ調べ、Gamasutraまとめ)
Wii:381万台
ニンテンドーDS:331万台
プレイステーション3:136万台
Xbox360:131万台
PSP:65万4700台
プレイステーション2:33万3200台

いずれの機種も米国らしくスケールが大きな売上となっています。ツートップとなったのは先月に続いて任天堂ハード。Wiiが126万→381万で、ニンテンドーDSが170万→331万。任天堂ハードの強さが数値でも表れています。

プレイステーション3がXbox360を制し71万→136万と大きな伸び。Xbox360は81万→131万でプレイステーション3にわずかに及びませんでした。PSPは29万→65万とホリデーシーズンの恩恵を受け、プレイステーション2も20万→33万と安定した売れ行きとなりました。


■ソフトウェア売上(NPDグループ調べ、Gamasutraまとめ)
1. New Super Mario Bros. Wii (Nintendo), Wii - 2.82 million
2. Wii Fit Plus (Nintendo), Wii - 2.41 million
3. Wii Sports Resort (Nintendo), Wii - 1.79 million
4. Call of Duty: Modern Warfare 2 (Infinity Ward, Activision), Xbox 360 - 1.63 million
5. Call of Duty: Modern Warfare 2 (Infinity Ward, Activision), PS3 - 1.12 million
6. Wii Play (Nintendo), Wii - 1.01 million
7. Mario Kart Wii (Nintendo), Wii - 936,100
8. Assassin's Creed II (Ubisoft Montreal), Xbox 360 - 783,100
9. Left 4 Dead 2 (Valve, Electronic Arts), Xbox 360 - 728,500
10. Mario & Luigi: Bowser's Inside Story (Alphadream, Nintendo) - 656,700

トップ10も任天堂が目白押し。

逆に言えば『Call of Duty: Modern Warfare 2(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)』と『Assassin's Creed II(アサシン クリード II)』、『Left 4 Dead 2』の3本は任天堂ソフトの牙城へ切り込めた強力タイトルということに。

ハードコア層向けとライト層向けが綺麗に二分されており、米国市場の状況を如実に表したランキングになりました。

トップは『New スーパーマリオブラザーズWii』で139万→282万。任天堂ソフトがロングセールになることを考えると、どこまで本数が伸びるのでしょうか。

『Wii Fit Plus』は69万→241万。
『Wii Sports Resort』は72万→179万。
『マリオカートWii』が31万→93万。
『Mario & Luigi: Bowser's Inside Story(マリオ&ルイージRPG3!!!)』がトップ10圏外→65万で、14位→10位の躍進。
『Wii Play(はじめてのWii)』もトップ10圏外→101万で、11位→6位のジャンプアップとなっています。

『はじめてのWii』は10月にトップ20圏外だったものが11月に11位、12月に6位となっており、Wiiの新規購入がそれだけ多かったのではないでしょうか。『マリオカートWii』も良く似た傾向で、10月に20位だったものが11月に10位、12月に7位になっています。つまり米国では『はじめてのWii』と『マリオカートWii』がWii購入時の鉄板タイトルとなっているのかも知れません。

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2』は再び二機種同時ランクインで、Xbox360版が420万→163万、プレイステーション3版が187万→112万。両機種合わせれば『New スーパーマリオブラザーズWii』と同格の数字となります。『アサシン クリード II』のXbox360版は79万→78万。『Left 4 Dead 2』は74万→72万。どちらも先月とほぼ同じ本数を売っています。

日本の現状を見るとトップハード381万台、トップソフト282万本という数字は羨ましい限り。日本のサードパーティがこの市場にどこまで食い込めるのか、関係各社の取り組みに期待です。
《水口真》

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