「AniFace」はATRが開発した音声認識技術をデジタルコンテンツでのキャラクターの発話制作に応用したもので、従来であれば膨大な時間を必要としたリップシンク(声に合わせてキャラクターの口を動かすこと)を短時間で精度高く実現することができます。
少数の口形状データを持つキャラクターデータ、音声情報を用意するだけでリップシンクが可能になります。少ない口形状から全ての口形状を簡単に補完でき、アニメーション特有の、口の動きを間引いて簡単にする「Cut」、音量に合わせて動きを協調する「Power」、早く動かす「Decay」といったパラメーターを設定することもできます。日本語・英語に対応し、Autodeskの「Maya」用プラグインとして提供されます。
ATRとカプコンでは昨年5月から評価実験を行い、「AniFace」として実用化に至ったとのことです。またこの技術はは独立行政法人科学技術振興機構(JST)、戦略的創造研究推進事業(CREST)「デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」(http://www.media.jst.go.jp/)により受託したプロジェクト「コンテンツ制作の高能率化のための要素技術研究」の成果だとのこと。