
サンリオは2026年11月6日、2027年3月期中間決算を発表し、売上高が前年同期比22.9%増の1,077億2,500万円、営業利益が同9.4%増の428億8,200万円と過去最高を記録したことを明らかにしました。
各地域で複数キャラクターの起用が進展し、日本・アジア・米州・欧州の全セグメントで増収を達成しました。また、海外子会社と日本の親会社とのロイヤリティ取引を調整した独自指標「貢献利益」も全地域で増加しています。
日本・海外の全地域で増収増益、欧州は売上42.2%増と急伸

決算説明資料によると、日本・アジア・米州・欧州の全地域で売上高と貢献利益が前年同期を上回る形に。なお、海外連結子会社の決算期の違いにより、当中間期の対象期間は日本が2026年4月から9月、海外が2026年1月から6月となっています。
日本では物販・ライセンス・テーマパークの各事業が増収を達成。2026年7月には大型店舗「サンリオ心斎橋店」をオープンしたほか、9月には30周年を迎えた「ポムポムプリン」の記念イベントを開催。グループ共通会員サービス「Sanrio+」の会員数も9月末時点で約369万人に達しています。
海外では欧州の売上高が前年同期比42.2%増と大きく伸長し、アジアも同22.1%増と成長しました。米州は同13.7%増となり、特に南米では外部顧客向け売上高が同71.8%増と高い伸びを示しています。
また北米では、ゲーム『Hello Kitty Island Adventure』の人気がゲーマー向け通話アプリとのコラボレーションに波及するなど、ゲームを起点としたライセンス展開も進んでいます。
地域セグメント | 26/3期Q2累計 売上高 | 27/3期Q2累計 売上高 | 増減率 | 26/3期Q2累計 貢献利益 | 27/3期Q2累計 貢献利益 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 675億7,900万円 | 829億4,000万円 | +22.7% | 104億6,100万円 | 120億3,800万円 | +15.1% |
アジア | 222億8,900万円 | 272億800万円 | +22.1% | 148億4,200万円 | 182億7,100万円 | +23.1% |
米州(北米・南米) | 123億2,900万円 | 140億2,400万円 | +13.7% | 88億4,400万円 | 99億8,200万円 | +12.9% |
欧州 | 46億6,200万円 | 66億2,800万円 | +42.2% | 31億3,000万円 | 42億6,200万円 | +36.2% |
連結調整・全社等含む合計 | 876億7,600万円 | 1,077億2,500万円 | +22.9% | 371億2,900万円 | 445億7,000万円 | +20.0% |
物販比率の上昇と戦略投資で利益率は低下、それでも過去最高益を更新
中間期の連結業績は売上高が前年同期比22.9%増、営業利益が同9.4%増となり、売上高・営業利益ともに過去最高を更新しました。一方、売上高営業利益率は前年同期の44.7%から39.8%へと4.9ポイント低下しています。
利益率低下の背景には、顧客接点の拡大に向けた物販事業の売上高比率上昇や、長期ビジョンの実現に向けた戦略投資があります。物販比率の上昇に伴い、売上総利益率は前年同期から3.8ポイント低下して76.6%となりました。
こうした先行投資によって利益率は低下したものの、売上高の拡大が増益を支え、中間期および第2四半期単独の双方で売上高・営業利益の過去最高を更新しました。成長に向けた投資を継続しながらも、収益規模を拡大した形です。
通期業績予想は据え置き―年末商戦での収益拡大とキャラクター戦略を推進
2027年3月期の通期業績予想は、中間期の実績が期初の想定通りに進捗していることから据え置きました。売上高は前期比18.4%増の2,298億円、営業利益は同15.0%増の895億円を見込んでおり、中間期時点での進捗率はそれぞれ46.9%、47.9%となっています。
下期には一定のリスクを見込む一方、予定していたキャラクターのマーケティング施策を展開し、年末商戦などでの収益最大化を図る方針です。中長期的には複数キャラクターの展開を強化するとともに、顧客接点の拡大や地域の多様化を進めていくとしています。






