
OtherSide Entertainmentの共同創設者であるWarren Spector氏は、自身のゲーム開発からの引退をLinkedInにて公表しました。
TRPGにも携わった大ベテランが引退を表明―若き開発者へのエールも送る
Spector氏とは、1983年よりTRPG業界に携わり、1989年からはOrigin Systemsに入社しゲーム業界へ。以降はプロデューサーやスタジオディレクターなどの形で『Ultima VI: The False Prophet (ウルティマ6 偽りの預言者)』や『System Shock』、『Deus Ex』に『ディズニー エピックミッキー ~ミッキーマウスと魔法の筆~』など様々な有名タイトルに携わった人物です。
同氏は物理/デジタル合算すればゲーム開発に44年近く関わったベテランですが、今回は“夕陽へと去っていく時なのだ”と引退を表明する投稿をしました。
投稿によると、Spector氏は「素晴らしいキャリアを送り、やり直せるとしても何一つ変えるつもりはない」と明かしつつも、引退理由は単純に“あと1カ月で44年目になるから”とのことです。同氏が携わった作品には何十年もプレイされるものがあり、多くは自身の予想を超える影響力を持ったジャンルのものも存在。これまで12人ほどの小規模なチームから、800人ほどの大規模なチームを率いて、大企業のために働くこともあれば、起業もしてきたといいます。
これらの過去を背に、自身の年齢と健康の問題もあって、目指していたものは成し遂げたと感じているそうです。また今後は本の執筆や読書、講義やコンサルティングを行う予定であり、ピアノのリハビリをする意向も示しました。
なお、Spector氏はまだ作りたいゲームがある一方、ゲームビジネスが変化し、楽しく感じられなくなってしまったほか、日の目を見るにふさわしい新世代の開発者たちが登場してきているともいいます。
そして最後に同氏は投稿を締めるにあたり、以下のエールを新世代の開発者に送っています。
「これを読んでいる皆さんに覚えて欲しいのは、ゲームはまだ開拓の余地があるということ(games are not a solved problem yet)。私は今後も多くの試行錯誤や革新があると願っています。若き開発者のみなさん、改めて言いますが、皆さんの仕事は私のような人が存在したということを人々に忘れさせることです。さぁ、読むのをやめて素晴らしいゲームを作ってください。」
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