アメリカの大手ゲーム小売店「GameStop」のCEOライアン・コーエン氏が物理ディスクの廃止について、「全く問題がない」と語ったことが話題となっています。海外メディアBloombergがオンラインインタビューを実施しました。
eBayの買収、デジタルへの移行やビジネスモデルの変化―コーエン氏が語るビジョン

Bloombergが「GameStop」のCEO、ライアン・コーエン氏に単独インタビューを行った動画「GameStop CEO Cohen Discusses eBay Bid, Video Game Software」は7月17日に公開されました。
動画内では現在GameStopが買収計画を進めているオークション形式の取引サイト「eBay」についての議論が中心となっており、現在展開しているGameStopの実店舗を拠点として組み合わせることで、eBayが抱える物流のコストやプロセスの問題を大幅に削減できると語っています。
コーエン氏はもしeBayの買収が成立すれば、これまでGameStopが培ってきたゲーム分野での経験を活かし、トレーディングカードやフィギュアといったコレクターズアイテムを取り扱うライブコマースビジネスの拡大ができ、ゲーム内のデジタルマーケットプレイスの構築といったことも視野に入れているようです。
また、インタビューではメディアから指摘されている負債や資金調達への懸念に対して「銀行からの支援を取り付けており、出資に興味を持つ投資家も多い」と反論。eBayは保身に走っているなど、経営陣への批判もコメントしています。

そして話題は『GTA6』やゲームソフトについて移り、ディスクレス化の準備が進む業界で今後、ゲームが完全にデジタル販売限定になった場合に与えられる影響についての質問が投げかけられました。この質問に対し、コーエン氏は「そんなことは全く問題ではない」と回答。
「ソフトウェアが重要だったのはすでに過去の話。現在のソフトウェアの売り上げはビジネス全体の約12%未満に過ぎず、すでにビジネスの半分以上をコレクターズアイテムが占めている」と語り、ディスクの廃止が小売店のGameStopに影響を与えるという懸念は“的外れ”としています。
海外掲示板でも「取り扱うものが変わった」とする反応も

海外掲示板Redditでは同インタビューの内容を取り扱った海外IGNの記事を引用するかたちで、本件に関する議論やさまざまな声がユーザーから寄せられています。現在のGameStopではコーエン氏が語ったように、新作ゲームの販売よりも、「ポケモンカード」や「Funko pop!」などのアイテムを取り扱うスペースが増加してきているとのこと。
また、これらのコレクターズアイテムのほか、GameStopはレトロゲームの取り扱いにも力を入れています。GameStopのサイトでも「GameStop Retro」というカテゴリが存在し、XBOX 360やPS3、ゲームボーイなどさまざまな年代のハードやソフトを幅広く取り扱っているのがわかります。



一方で、イギリスのエンターテインメント小売協会(ERA)は新作タイトルのディスク廃止について、「選択肢を狭めるべきではない」と主張したこともこれまでには報じられています。デジタル化が進み、小売店では市場の規模縮小が進むなか、GameStopの見解とは真逆の意見もあるようです。
物理ディスクの廃止を「問題ない」と一蹴した、今回のコーエン氏へのインタビューは、Bloomberg TechのYouTubeにて視聴可能です。
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