
ユービーアイソフト・バルセロナの従業員が、51人を対象とした人員削減案に反対し、3日間のストライキを実施していると、海外メディアVideo Games Chronicleが報じています。
『アサクリ ブラック フラッグ RE:シンクロ』完成直後にレイオフ案が浮上

今回のストライキは、労働組合Coordinadora Sindical del Videojuego(CSVI)の主導のもと、人員削減をめぐる交渉と並行して実施されているものです。
ユービーアイソフト・バルセロナは直近で『アサクリ ブラック フラッグ RE:シンクロ』の開発を終えたばかりのスタジオです。同作のテクニカル・ゲームプレイアニメーターであるManel Cota氏はXにて、バルセロナのチームが「ゲームの水中レベルをすべて担当した」と明かしたうえで、「そのチームが今まさに解雇されようとしている。ユービーアイソフトはそれが我々にふさわしいと考えているようだ」とコメントしています。
なお、51人を対象とした今回のレイオフ案は約1ヶ月前から報じられていました。6月初旬にはVGCが、ユービーアイソフトがウィニペグおよびベオグラードのスタジオを閉鎖し、バルセロナ・スタジオを再編することで合計最大380人規模の人員削減が生じる可能性があると報道。この際、バルセロナ・スタジオは今後『レインボーシックス』プロジェクトに特化する形への再編が明らかになっていました。
ユービーアイソフトは「あくまで提案段階」と回答

今回のストライキを受け、ユービーアイソフトはVideo Games Chronicleへのコメントとして、「ユービーアイソフト・バルセロナのストライキについては把握しており、従業員が自らの意見を表明する権利を尊重します」としたうえで、「コスト削減と戦略的優先事項へのリソース集中に向けた取り組みの一環として、ユービーアイソフト・バルセロナの再編を提案しています。この提案のもと、スタジオは『レインボーシックス』プロジェクトのみに特化することになり、最大51名の従業員に影響が生じる可能性があります」と説明しています。
そのうえで「これはあくまで提案段階であり、集団協議プロセスが完了するまで最終決定は行われません。従業員代表との建設的な対話と、この期間における従業員へのサポートに努めてまいります」としています。
従業員側の要求内容
3日間のストライキに際し、ユービーアイソフト・バルセロナの従業員側は以下の要求を掲げています。
51人を対象とした人員削減案の撤回
今後の大規模レイオフを防ぐための、より強固な雇用保障の確保
最大60%のリモートワークを認めていた従来の在宅勤務制度の復活
会社側がかつて約束していたとされる昇進・給与改善の実施
CSVIは声明の中で、「ゲームの商業的成功にもかかわらず、51人のユービーアイソフト・バルセロナの従業員が数週間のうちに職を失うことになる。長期間にわたる制作を終えたのち、会社は『戦略的転換』を理由にこの解雇を正当化しようとしている」と批判。「何年もの献身の末に、会社は我々に背を向けた。我々は自分たちの労働の成果を享受できないまま、懸命な努力への報酬として職を失うことになる」とも述べています。
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