以前「ゲーム内で用いられる英語をどの程度日本語に翻訳するか」という議論がSNS上で話題となり、Game*Sparkでもご紹介しましたが、今回お伝えするのは、日本独自の表現が海外で採用されたというお話。
スクウェア・エニックスにてローカライズディレクターを務めるNeil Broadley氏が、自身のSNSで語ったローカライズの楽しさに関するポストをご紹介します。
「和製英語だったの!?」という驚きの声も
Broadley氏は、これまで『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster』や、リマスター版の『ロマンシング サガ2』『ロマンシング サガ3』などの開発に携わった経験を持つスクウェア・エニックスのローカライズディレクターです。

自身の最大の功績として、初めてローカライズディレクターを務めた『サガ エメラルド ビヨンド』を挙げている同氏ですが、今回自身のSNSにてローカライズを行ううえで楽しいポイントの一つが、「和製英語」を一般的な英語の話し言葉に取り入れられることだと述べました。
その具体例として挙げているのが「レベルアップ(level up)」。70年代~80年代の海外では「gained」もしくは「advanced a level」が使用されていたとのことですが、この日本独自の表現のインパクトが大きかったため、すぐに採用されたとしています。
ポストのリプライ欄では、日本のユーザーから「和製英語だったの!?」という驚きの声が寄せられたほか、海外のユーザーからは幼少期から慣れ親しんでいて自然な表現だったという体験談や「1860年代から使われてきたものだ」という指摘などが見られました。
指摘について、Broadley氏によると、1800年代に使われていたものは「不平等を減らす」という意味を持つ政治的なキャッチフレーズであり、現代の海外ユーザーに馴染みのある「レベルアップ」は和製英語だとしています。
また、「level up」をそのままにしておくのが本当にローカライズなのか、といった質問も寄せられたようで、これに対し同氏は、良いローカライズは「ただなんとなく」変えるものではなく、できる限りそのままにしておいて、UXを向上させられる場合にのみ変更すると返答しました。










