『Darkest Dungeon』シリーズで知られるRed Hook Studiosの共同創設者にしてクリエイティブ・ディレクターChris Bourassa氏は、海外掲示板Redditにて2025年に逝去した『Darkest Dungeon』シリーズのナレーターWayne June氏から生前に同氏の声をAI利用する許可を得ていたことと、今後も同氏の声をAI利用するつもりはないことを明らかにしました。
「彼の素晴らしい時代を超越したパフォーマンスを、機械で損なうようなことは絶対にしません」

『Darkest Dungeon』シリーズは冒険者を雇ってパーティを組み、ダンジョンへと派遣して報酬を得てキャラクターを成長させるのが目的のダンジョン探索RPGです。各キャラクターには「ストレス」の要素があり、パーティの崩壊に至らないよう適切なマネジメントを行っていく経営シミュレーション的な要素もあります。

この『Darkest Dungeon』シリーズの世界設定を声の演出で支えたのが、Wayne June氏です。オープニングやエンディングに限らず、さまざまな状況で同氏のナレーションがゲームの演出として機能していました。
そんな同氏は2025年に逝去していたのですが、今回Redditの『Darkest Dungeon』関連掲示板の「次のゲームでは複数の声優を起用すべきだ」と題されたスレッドに、Chris Bourassa氏から今後の同氏の声を巡る方針について投稿されました。
同氏の投稿によれば、「Wayne June氏は私に送った最後のメールの一つで、彼の声をAIに学習させる許可を与えてくれた。これは彼が亡くなる前は断固として反対していたことだった。私たちは一度もそんなことを頼んだことはなかった。彼はゲーム、チーム、そしてファンを第一に考え、私たちに"前進の道"を示そうとしていたのだと思う」とのことです。Wayne氏が亡くなっても、今後『Darkest Dungeon』シリーズのゲーム制作を続けられるような配慮を同氏が行っていたであろうことが伺えます。
しかしながら、Bourassa氏は「彼の素晴らしい時代を超越したパフォーマンスを、機械に彼の声を真似させることで損なうようなことは、絶対にしません。彼の声と表現力はまさに人間そのもので、彼のために(台本を)執筆できたことに、心から感謝しています」と、Wayne June氏の声をAI利用する意思がないことを示しました。
この投稿に対し、同掲示板では「素晴らしい判断だ」「AIで人間の表現力を再現することはまだまだ不可能だと思うので、その返答が聞けて嬉しいです」「彼の伝説的なナレーションはいつまでも記憶に残るでしょう」といった賞賛のメッセージが寄せられています。
『Darkest Dungeon II』のSteamニュースページによれば、現在は同作のニンテンドースイッチ2向けの移植と2027年初頭リリース予定の新たなDLCを制作しているとのこと。はたして新たなDLCでナレーターはいったいどうなるのか、今後注目が集まります。
初代『Darkest Dungeon』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com/Humble/Microsoft Store)/PS4/海外Xbox Series X|S・Xbox One/ニンテンドースイッチ/iOS向けに配信中です。










