
メルカリと駿河屋は本日12月17日、資本業務提携契約を締結したと発表しました。両社は本提携を通じて、エンタメ・ホビー分野における流通基盤の整備と、グローバル市場への展開強化を目指すとしています。
目的は取引環境の強化とグローバル戦略の加速

本提携では、メルカリが持つグローバル展開の強みやテクノロジーの知見と、駿河屋の持つ商品カタログデータ、在庫、店舗網や鑑定力を連携させ、日本最大級の品揃えと安心・安全な取引環境の構築が目的としています。
具体的には、メルカリのマーケットプレイス上に駿河屋の全商品を連携させ、両サービスにおいて駿河屋.jpの全商品を同一価格で購入可能になります。
また、メルカリグローバルアプリ上で駿河屋の公式ECサイトを展開し、世界中のユーザーが購入可能になるとともに、国内外での旗艦店の展開など、オフラインとオンラインの融合をグローバル規模で強化するとのことです。さらに、駿河屋の商品カタログデータとメルカリのAI技術を活用し、取引の信頼性を高める仕組みの構築も目的に掲げています。
背景にある課題は正規品が流通しにくい地域での環境整備
国内への影響としては今回の提携により、駿河屋の豊富な在庫をメルカリで購入できるようになるという点が大きなポイントです。
一方で今回の提携の背景には、メルカリが越境取引事業を本格化し、その規模を拡大していくなかで、グローバル市場では正規流通が十分に整備されていない地域が多いという課題があります。こうした地域では、安全に商品を購入できる環境が整っておらず、価格の不透明性や偽造品・海賊版が流通しやすい状況にあります。メルカリと駿河屋は、こうした課題を踏まえ、今回の提携を通じて、正規品を安心して購入できる流通モデルの構築を目指すとしています。
メルカリ、駿河屋の両社は、中古やレトロゲームをはじめ、アニメ、漫画、フィギュア、トレーディングカードといったエンタメ・ホビー領域で高いシェアを持つ企業である一方、安全性や流通について事業規模に比例した課題も抱えています。今回の提携によって国内外の流通基盤が整備されれば、利用者にとっての利便性や安心感は大きく向上することが期待されます。
¥11,518
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)









