開発効率化から動画生成AIまで―「GTMF 2025」で見つけたゲーム制作を支えるインフラ&AIソリューション4選 | GameBusiness.jp

開発効率化から動画生成AIまで―「GTMF 2025」で見つけたゲーム制作を支えるインフラ&AIソリューション4選

2025年11月20日に大阪・梅田にて、同25日には東京・新宿にてゲーム開発向けの総合イベント「Game Tools & Middleware Forum(GTMF) 2025」が開催されました。

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2025年11月20日に大阪・梅田にて、同25日には東京・新宿にてゲーム開発向けの総合イベント「Game Tools & Middleware Forum(GTMF) 2025」が開催されました。

今回が20回目の開催となった「GTMF」は、ツールやミドルウェア、クラウドサービスなどゲーム制作を支える最新技術やサービスを紹介する国内最大級の専門イベント。本稿では出展ブースの中から、サーバー・ネットワーク・バックエンド・AIインフラ関連サービスを提供する企業をレポートします。


Alibaba Cloud

動画生成AIモデル「WAN2.5」 、AIアシスタント「Qwen Chat」、ワンストップのLLM(大規模言語モデル)プラットフォーム「Model Studio」、AIキャラクターチャット「TONGYI XingChen」などが展示・紹介されていました。

WAN2.5を活用した「Wan.Video」は、テキストプロンプトの入力で画像や動画を生成できるオープンソースのAIクリエイティブプラットフォーム。画像から別の画像を生成することもできるので、「リテイクを出す」ことも可能です。

「Qwen Chat」は対話形式のAIアシスタント。マルチモーダル(複数種類の情報を扱える)なので、画像や動画の生成にも対応しています。直近ではゲーム開発者への普及も進んでいるとのことで、さまざまなモデルタイプやプランの解説も行っていました。

Alibaba Cloudのソリューションを活用したAIキャラクター

また、ブースではAlibaba Cloudのソリューションを活用したサービス「KOIKOIチャット」も参考出展されていました。KOIKOIチャットは個性的な性格をしたAIキャラクターたちがInstagramのように画像やショート動画を投稿するのを見たり、彼らとチャットを楽しんだりできるサービスで、AIキャラの画像と動画の生成はWANが、対話や思考モデルはQwenが活用されています。

Alibaba Cloud コーポレートサイト

Com2uS Platform Corp.

韓国のゲームパブリッシャー「Com2uS」のグループ会社である「Com2uS Platform Corp」ブースでは、プラットフォームサービス「Hive Platform」を紹介。

担当者の方は日本語も堪能

「Hive」は2025年5月に日本向けのサービスを開始したばかりの最新プラットフォームで、韓国では100以上の企業が導入しているという人気のサービス。担当者の姜範熙(カンバミ)さんの言葉を借りると「ゲームの開発と運営に必要なすべてをひとつのSDKとして提供する」ものであり、開発期間の短縮に役立つだけでなく、サービス開始後には売り上げなどの情報を同じサービスで、運営戦略やコミュニティ運営に役立ちます。

「自分たちのコンテンツに集中してゲームを作っていただいて、その後は我々が支援します」との言葉もあり、バックエンドの機能開発が不要になることでのでコアコンテンツに専念でき、クオリティアップも期待できます。現在は日本の開発者の皆さんにサービスを知ってもらう段階とのことで、X公式アカウントのフォローで来場者プレゼントも実施されていました。

Hive Platformの詳細はこちら

Diarkis

オンラインマルチプレイタイトルのためのネットワークミドルウェアを販売している「Diarkis」ブースでは製品「Diarkis Field」に関する展示を展開。

1つの空間に大勢の人がいる状態で動きを同期させるデモによってシステムを解説しつつ、導入事例として多数のタイトルも紹介。会場では実際に「Diarkis」を導入して開発を行った開発会社による講演も行われていました。

ブースでは導入事例や製品を紹介したチラシを配布していたほか、「パウチ容器に入った水」という少し珍しいノベルティも配布。乾燥しがちな季節に嬉しいプレゼントとともに、オンラインマルチプレイヤータイトル向けのソリューションと出会えるブースでした。

Diarkis Fieldの詳細はこちら

Game Server Services

会場の中でもひときわ沢山のノベルティが並べられた机が印象的な「Game Server Services(GS2)」ブース。こちらは「ゲームサーバーの汎用化」を目指し、プレゼントボックスや課金通貨の残高管理、ミッションの達成状況確認など運営型ゲームで必ず必要になる部分を、SDKを導入するだけで解決するというもの。

会場では実際にサービスの機能を使用し、アンケートに回答することで5連ガチャに挑戦できるコードが発行されるシステムでデモンストレーション。ガチャの結果に応じて実際にノベルティがもらえ、電子メモパッドから水筒やペンなど、豪華かつ実用的なアイテムがラインナップされていました。

同社のイベント出展ではこのアンケート方式が恒例となっており、業界動向や開発規模、注目のプラットフォームなど同じ設問を何年も続けることでゲーム業界の変化を追っているとのことで、その蓄積された情報とノウハウにも注目のブースでした。

Game Server Services コーポレートサイト
取材/執筆:ハル飯田,取材/執筆:蚩尤

取材/よく遊び、よく喋る関西人 ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。

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取材/汎用性あるザク系ライター(が目標) 蚩尤

1979年生まれのファミコン直撃世代。スマホゲームもインディーズも大型タイトルも遊びますが、自分と組ませてしまって申し訳ないという気持ちやエイミングのドヘタさなどからチーム制のPvPやFPS、バトロワが不得手です。寄る年波…! ゲームの紹介記事に企画記事・ビジネス寄りの記事のほか、アニメなど他業種の記事もやれそうだと判断した案件はなんでも請けています。任天堂『ガールズモード』シリーズの新作待機勢。

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