開発現場に寄り添うアップデート:Unreal Engine 5.7の注目ポイントをGTMF2025でもチェック | GameBusiness.jp

開発現場に寄り添うアップデート:Unreal Engine 5.7の注目ポイントをGTMF2025でもチェック

UE5.7は安定性と効率化重視のアップデートで、ライティング、マテリアル、環境表現を強化し、AIアシストも試験導入された。

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開発現場に寄り添うアップデート:Unreal Engine 5.7の注目ポイントをGTMF2025でもチェック
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Epic Gamesは「Game Tools & Middleware Forum 2025(GTMF 2025)」にて、最新バージョン「Unreal Engine 5.7(以下、UE5.7)」のアップデート内容を紹介します。また、Unreal Engineと連携したツール・ミドルウェアが勢揃いするセッションもあり、ゲーム開発でデファクトスタンダードになった同エンジンの充実のエコシステムを紹介します。

現在プレビュー版が提供されているUE5.7は、日々の制作現場で安定した成果を出すための“堅実な改良”を重ねたバージョンです。描画性能やワークフローの最適化、ツールの洗練が中心となっています。一方で、エンジンの利用方法をAIに尋ねられる「AIアシスト」機能のように、便利なアップデートも加わります。

Unreal Engine 5.7の主な改良点

UE5.7は、グラフィックスの表現幅を広げつつ、パフォーマンスと開発効率を両立することを目的としたアップデートです。以下に主要なポイントを整理します。

Megalights(メガライト)のベータ化

これまで実験的機能として扱われてきた「Megalights」がベータ版として提供されます。
数千から数万の動的ライトを同時に処理できるよう最適化されており、都市夜景や群衆シーンなど、複雑なライティングを伴うシーンでも安定したフレームレートを維持できるようになります。パフォーマンス面での改善は、リアルタイム表現の現場において確かな恩恵となるでしょう。

Substrateの正式対応

高品質なマテリアルを構築できる「Substrate」が正式版となりました。
これにより、アーティストが複雑な質感をより柔軟に再現できるようになり、外部ツールに頼らずエンジン内でマテリアル制作を完結させるケースが増えると考えられます。

Nanite Foliageと環境生成の改良

「Nanite」による仮想化メッシュ機能は、自然環境表現における軽量化と描画品質の両立をさらに進めています。数千単位の植生やオブジェクトを動的に配置できるため、大規模マップ制作の効率化が期待されます。

また、Procedural Content Generation(PCG)ツールの改良により、地形生成や環境配置の自動化も精度が向上しています。

MetaHuman Animatorの機能拡張

MetaHuman関連では、Webカメラやスマートフォンを利用したリアルタイムフェイシャルキャプチャ機能が強化されました(UE5.6から)。

従来はフェイシャルリグの調整が手間となっていましたが、UE5.7ではキャラクター表情の再現性が高まり、アニメーション制作の効率が向上しています。GTMFの展示では、このMetaHuman Animatorを実際に体験できるデモが予定されています。

AIアシスト機能の追加(試験実装)

エディター上で操作方法などを自然言語で質問できる「AIアシスト」が試験的に導入されます。
現段階では限定的な機能ですが、英語・日本語の両方で質問が可能であり、将来的なサポート強化への布石と位置付けられています。

開発者セッションの見どころ

GTMF 2025では2つのセッションが予定されています。

17時からの「Unreal Engine 5.7最新アップデート」では、最新機能の紹介と開発現場での活用方法を解説します。セッションでは、各機能の技術的な背景に加えて、5.5~5.6で実装された実験的機能がどのように成熟し、安定版へ移行していったかを時系列で整理。開発者が日々の制作にどう反映できるかを具体的に示します。

また、18時からの「 Epic Games Japan - UE5対応ツール&サービスLT大会」はUnreal Engineと連携したツール、ミドルウェアが集結するセッションとなります。篠山氏は「汎用的なエンジンであるUnrealは、ミドルウェアやプラグインとの連携によって初めて最適な開発環境が成立する」と語り、エコシステム全体の重要性を強調しています。

展示ブースでも最新のエディターを用いたデモが見られる予定です。また、Unreal Engineに関する技術的な相談にも乗る事ができるということで是非立ち寄ってみてください。

◆ ◆ ◆

UE5.7は、見た目の派手さよりも、開発現場で求められる安定性と柔軟性を重視したアップデートです。

「多様な環境表現」「高密度なライティング」「効率的な制作フロー」など、これまで負荷の大きかった要素に対して現実的な解を提示しています。 GTMF 2025では、こうした改良を直接確認し、Epic Gamesのスタッフと意見を交わせる貴重な機会となるでしょう。

《GameBusiness.jp》

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