
Starbreezeは10月2日、2026年発売予定の『ダンジョンズ&ドラゴンズ(以下、D&D)』タイトルの開発中止を発表。これに伴い、正社員および契約社員約44名の解雇も明らかとなりました。
◆収益の柱『PAYDAY』ブランドへ注力
2023年12月に発表されたコードネーム「Project Baxter」は、『D&D』IPをベースにした新作として、2026年の発売を予定していました。
しかし、今回の同社の公式リリースによれば、「Starbreezeの主力事業である『PAYDAY』の成長を加速させるため、リソースを有効活用する」という戦略的見直しの結果、開発中止となりました。
同社CEOのAdolf Kristjansson氏は「困難ではあるが、必要な決断だった」とコメント。
“スタイリッシュ強盗アクション”という、ゲーム業界でも象徴的かつ可能性を持つ『PAYDAY』というコンテンツに“選択と集中”を行い、「その結果、Starbreeze社の地盤を強固にし、プレイヤー・株主・従業員に長期的な価値を今後生み出していく」と、決断に至った背景を述べています。

「Project Baxter」チームメンバーの一部は『PAYDAY』チームへ配置換えとなりますが、一方で常勤スタッフ44名程度は解雇へ。人員削減によるコスト縮小から、同社は2026年にキャッシュフロー黒字化を達成できる見込み、とのことです。
シリーズ累計総収益約40億クローナ(約629億円)を記録し、同社の収益の柱となっている『PAYDAY』。今後は新規プレイヤーの獲得と収益の多様化に重点を置くため、2025年末までに『PAYDAY 3』チームは約50名の増員を予定しているとも発表されています。

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