
CEDEC運営委員会は、ゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC2025」において優れた技術や表現を表彰する「CEDEC AWARDS」の最優秀賞受賞作品を発表しました。
エンジニアリング部門では、任天堂が手掛けるニンテンドースイッチ向けアクションアドベンチャーゲーム『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の開発チームが受賞しました。受賞理由として、ゲーム開発における制作フローの効率化や問題解決手法の公開が挙げられています。
開発チームは、ゲーム体験に直接関わる要素だけでなく、QAやパフォーマンスチューニング、制作ツールや制作サイクルの改善まで、惜しみなくノウハウを紹介。プレゼンテンターは、多くの開発者にとって期待を超える知見をもたらしたとして称えています。

ゲームデザイン部門では、Team ASOBIが開発したPS5向けアクションゲーム『アストロボット』の開発チームが最優秀賞を獲得しました。DualSenseワイヤレスコントローラーの特性を活かした新しいゲームデザインにより、「触っていて楽しい・気持ち良い」というゲーム体験を強化・拡張した点が評価されています。

サウンド部門では、コナミデジタルエンタテインメントとBloober Team S.A.が手掛けるホラーゲーム『SILENT HILL 2』のサウンドチームが受賞しました。イマーシブオーディオを活用した圧倒的な没入感と恐怖体験の演出が受賞理由となっています。

ビジュアルアート部門では、Yamato3Dが運営する3DCG専門ニュースサイト「3D人-3dnchu-」が最優秀賞に選ばれました。3DCG専門のニュースサイトとして15年以上継続して高品質な情報を提供している点が評価されました。

また、特別賞として「ファイナルファンタジー」シリーズをはじめ、数多くのゲーム音楽を手がけた植松伸夫氏が表彰されました。

CEDEC AWARDSは、ゲーム開発における技術的な革新や創造性を表彰する賞として、業界内で高い注目を集めています。なお、評価の詳細や過去の受賞作は、CEDECの公式サイトで公開されています。