ライブ配信の視聴者は、コメントでの交流を求めてる? Twitch JapanがZ世代の配信視聴を調査―人気タイトルは『GTAV』が国内トップに【説明会レポート】 | GameBusiness.jp

ライブ配信の視聴者は、コメントでの交流を求めてる? Twitch JapanがZ世代の配信視聴を調査―人気タイトルは『GTAV』が国内トップに【説明会レポート】

Twitch Japanは7月9日、Z世代のライブ配信視聴実態調査と市場トレンドに関する記者説明会を実施しました。

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ライブ配信の視聴者は、コメントでの交流を求めてる? Twitch JapanがZ世代の配信視聴を調査―人気タイトルは『GTAV』が国内トップに【説明会レポート】
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Twitch Japanは7月9日、Z世代のライブ配信視聴実態調査と市場トレンドに関する記者説明会を実施しました。

説明会では、Twitch Japan コンテンツ・ディレクターの北垣文江氏が登壇し、日本市場における直近のライブ配信サービス「Twitch」の成長が語られたほか、2025年4月に実施された日本国内の Z世代(16~25 歳)のライブ配信視聴者への意識調査から、その実態が明かされました。

◆急成長を遂げるTwitch日本市場は、アジア最大のマーケット

説明会ではまず、2024年におけるTwitchの拡大と直近のトレンドが紹介されました。2023年に前年比46%増加した総視聴時間は、2024年では17%増を記録するなど堅調な成長を遂げています。

この成長を牽引しているのが、VTuberコンテンツです。2024年には総視聴時間が前年比30%増、総配信時間が23%増となり日本発のコンテンツとして世界中で合計11億時間以上も視聴されています。

人気コンテンツも多様化しています。『Grand Theft Auto V』や『VALORANT』といった世界的な人気タイトルに加え、『ストリートファイター6』のように視聴者の68%以上を日本が占めるタイトルも存在します。

ストリーマーもまた、コミュニティの中核として大きな役割を果たしており、SHAKAさんやk4senさんといったトップストリーマーが配信者シーンを牽引する一方で、音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」のボーカル・詩羽さんが「KAWAII CLUB」として配信を始めるなど、ゲーミング以外の分野からの参入も増加しています。

このような背景もありコミュニティ主導の自由な文化を育まれ、Twitchの大きな魅力となっているようです。

日本のTwitchストリーマーによる総配信時間はいまや3,700万時間を超え、総視聴時間と総配信時間の両方でアジア太平洋地域No.1を記録。中でもゲーミングコンテンツの総視聴時間は14億時間にも達し、日本はアジア最大のTwitch市場となりました。

◆「求めているのは、共感し合えるコミュニティの存在」

今回Twitch Japanは、Twitch視聴者の70%を占める18歳から34歳の中でも特にZ世代と呼ばれる16歳から25歳の503名にアンケートを実施。その結果、ライブ配信に惹かれる理由として以下のテーマが浮かび上がりました。

  • コミュニティと一体感

  • リアルな交流

  • ライブ配信ならではの魅力

時間効率を意味する「タイパ」を重視すると言われるZ世代ですが、北垣氏はZ世代がライブ配信に求めているのは、コンテンツを効率的に消費することではなく、「感情的なつながり」や「リアルタイムの交流」であるとしています。

■ライブ配信を通して「居場所」を見つけ、視聴者は交流を求める

北垣氏によれば調査で最も象徴的だったのは、Z世代の約70%が「ライブ配信を通じて自分のサブカルチャーコミュニティを見つけやすい」と回答した点です。ライブ配信は単なる娯楽ではなく、共通の関心を持つ仲間と出会い、共感し合える「居場所」としての役割を果たしているようです。

その背景として、ライブ配信ならではの「一体感」があります。調査で上がった「他の視聴者や配信者とともに配信を作っているという一体感が、孤独や不安を埋めてくれる」といった声に代表されるように、Z世代は編集されたコンテンツを受け身で見るのではなく、自らが参加者としてその場の一員になる体験を求めているのです。

また、Z世代の交流への渇望は視聴スタイルにも明確に表れています。毎日2~5時間ライブ配信を視聴するヘビーユーザーのうち、65%が「視聴者同士の交流を楽しんでいる」と回答しました。これは「配信者との交流を楽しんでいる」と答えた60%を上回る結果となりました。

この点について北垣氏は、説明会後の質疑応答で「私たちが最も発見だった点」として言及。以前は配信者から「視聴者同士のチャットはあまり好まない」との意見が多かったとしつつ、一方で今の視聴者はお互いにチャットを楽しんでいるというのは「視聴者のコミュニケーションの取り方や、コミュニティの作り方に変化が起きている」とし、この結果が示す新しいトレンドに注目していました。

配信者と視聴者という一対多の関係だけでなく、視聴者同士が横につながり、共に盛り上がる。そのインタラクティブな空間こそが、Z世代を惹きつける大きな要因となっているようです。

■魅力は「コンテンツ」+「人柄」

Z世代がオンデマンド配信よりもライブ配信を好む理由として、調査では「コメントを読んでもらえるかもしれないと期待する時間が楽しい」「配信者と同じ時間を過ごせることが嬉しい」といった声が上がっています。編集されていない「ありのまま」の姿に触れ、リアルタイムで感情を共有できること、そこにライブ配信独自の価値を見出しているとのことでした。

そしてこの傾向は、コンテンツの楽しみ方にも影響しています。ゲーム配信を視聴するZ世代の55%が「配信者のリアクションを楽しむためにライブ配信を見ている」と回答。彼らにとって重要なのは、ゲームプレイそのものだけでなく、それに対するストリーマーの驚きや喜び、悔しさといった人間味あふれる反応であり、コンテンツの魅力と配信者の人柄が掛け合わさることで、視聴体験は何倍にも豊かになります。

◆Z世代のニーズに応えるTwitchの今後

最後に、ヨーロッパで先日開催された「TwitchCon EU」での発表内容が紹介されました。ここではZ世代のニーズに応える数々の新機能が発表され、93%がスマホで視聴するという実態に合わせて新たに「縦型配信」に対応することが明かされたほか、配信を離れることなくクリップを作成できる新機能や、クリップ作成者を称える「トップクリッパーバッジ」が導入されるとのことです。

また、Twitch Japanによる日本国内でもコミュニティ支援も加速しています。人気ストリーマー・SHAKAさんが主催したイベントでは、日本初となるイベント限定のグローバルチャットバッジを付与し、参加者の一体感を醸成しました。



さらにパートナー配信者が集うネットワーキングイベント「Twitch Connect」も定期的に開催し、ジャンルを超えた配信者同士のコミュニティ強化にも力を入れています。

北垣氏は最後に、「Twitchの根幹にあるのはコミュニティという価値です。Z世代を中心にユーザー起点で生まれたカルチャーを尊重し、ストリーマーと視聴者がつながる最高の場であり続けたい」と語りました。


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《編集部@インサイド》

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