
2025年5月13日、SNKはプレスリリースにて代表取締役社長の松原健二氏が退任し、今後は同社のアドバイザー職に就くことを明らかにしました。
26年ぶりの『餓狼伝説』新作発売直後の退任。今後のSNKはどうなる?
松原氏はコーエーテクモホールディングスの代表取締役、セガネットワークス(後のセガ)の取締役CTOなどを歴任し、2021年にSNK代表取締役に就任しました。
氏が代表取締役に就任してから、SNKでは『餓狼伝説 City of the Wolves(以下、餓狼伝説CotW)』の開発へ取り組み。同作は『餓狼伝説』シリーズ26年振りの新作として、2025年4月24日に発売されたばかりです。

本作はSteamにおいて5月15日現在ユーザーレビュー数1,146件、「非常に好評」ではあるものの、外部サイトSteamDBで確認できる発売以来の最大同時接続数は4,674人、24時間最大同時接続数は1,157人となっています。
参考として、同じ格闘ゲームジャンルでは『ストリートファイター6』は5月15日現在でSteamDB上の24時間最大同時接続数は32,087人、『鉄拳8』のSteamDB上の24時間最大同時接続数は6,841人となっています。また、同社の『キング・オブ・ファイターズXV』は発売以来での最大同時接続数は8,226人であり、『餓狼伝説CotW』の初動はその約半分であったことがわかります。
今回の松原氏のSNK代表取締役辞任の理由は明らかにされていないものの、海外メディアVGCは「『餓狼伝説CotW』が想定した目標を達成できなかったというのも一因ではないか」としています。もちろん、作り終えて良いタイミングだった、ということもありそうです。後任人事も含めて、今後のSNKの動きに注目です。