
Epic Gamesは、ゲーム販売プラットフォーム「Epic Gamesストア」における開発者向けの販売手数料を2025年6月より変更すると発表しました。年間収益が100万ドル(約1億4000万円)に達するまでは手数料が無料になります。
100万ドル以下の場合は販売手数料を無料化
2018年12月に運営を開始したEpic Gamesストアは、販売手数料が他のゲーム販売プラットフォームの水準より低めの12%に設定されています。
Epic GamesのCEOであるティム・スウィーニー氏は、永続的で収益性の高いストアビジネスを構築しながら、競争力のある取引を提供するために12%の手数料を採用したと自身のX(旧Twitter)にて説明しています。
このたび発表された6月からの施策では、ひとつのタイトルの年間収益が100万ドル以下の場合は販売手数料が無料に。そして、収益が100万ドルを超えた時点で、従来までの手数料12%を支払う形式に変更されます。
中間手数料を必要としないウェブショップ機能も実装
手数料無料化に加えて、Epic Gamesストア上で独自のウェブショップを開設できる開発者向けの新機能も実装。
AppleやGoogleなどの手数料が課される決済プラットフォームを介さずに、開発者が立ち上げたウェブショップでゲーム内コンテンツを販売できます。またユーザーに対しては、購入したコンテンツに対して5%の報酬が還元されるEpic報酬も適用されます。
Epic Gamesが起こしていたAppleの独占禁止法違反を訴える裁判では、違反には当たらないと判決が下されたこともありました。その際、ティム・スウィーニー氏はアプリ内でもApple以外の支払いシステムが認められるまでは戦い続けると表明し、高額な手数料に徹底抗戦する姿勢を見せています。
2025年5月1日には、EUに続きアメリカでもストア外購入の手数料の廃止が決定され、同氏はiOS版『フォートナイト』を来週中には復活させる見込みであると明かしました。
業界水準となっている30%の販売手数料に、新たな形で切り込んできたEpic Games。他プラットフォームへの影響も含めて今後の動向に注目が高まるところです。
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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
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