プーチン大統領、“ロシア独自のコンソール機”開発を指示―「実現には様々な課題が山積」国内は冷ややかな目 | GameBusiness.jp

プーチン大統領、“ロシア独自のコンソール機”開発を指示―「実現には様々な課題が山積」国内は冷ややかな目

大統領は政府に対し、国産ゲームシステムの開発を検討するよう6月までの猶予を与えています。

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SimpleImages/Moment/ゲッティイメージズ
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プーチン大統領はロシアでのコンソールゲーム機などの開発を検討するよう指示しました。海外メディアRTが報じています。

ロシアのゲーム産業の発展を目指す指示

これはカリーニングラード州の社会と経済発展に関する会議の後に出されたもので、その内容にはコンソール機の開発の他、オペレーティングシステムとゲームを配信するクラウドシステムの開発も含まれ、実現すれば新たなゲーム市場がロシアに誕生する可能性があります。クレムリンによるとこの指示はロシア国内のゲーム産業の発展を目指したもので、実行期限は2024年6月15日。責任者にはロシア首相が指名されています。

ロシアのウクライナ侵攻後、様々な企業が撤退

2022年に発生したロシアによるウクライナ侵攻後、様々な西側企業が撤退しゲーム産業においてもソニーやマイクロソフト、任天堂のほか様々なパブリッシャーがロシアから姿を消しています。ロシア国内でゲーム産業が空洞化しそうな中、プーチン氏はこの計画の実行をロシアのテクノロジー企業VKに託した可能性が高いとPC MagはロシアのKommersantを引用して報じています。しかし、同紙はロシアにはPSやXboxを独自に生産する能力はないとしており、システムをゼロから開発するには10年以上かかると分析。前途多難なようです。







さらに、Kommersantはコンソール機などゲーム機器の開発には米国が輸出を禁じている半導体が必須であることや、ソフトウェア開発者のエコシステムが必要であることを指摘しており、現実的な選択肢としては中国からゲームのハードウェアを調達してSteam Deckのようなポータブルコンソール機を作ることではないかと述べています。

ロシア産コンソール機、実現すればどのようなものになるのでしょう。続報があり次第報じたいと思います。


《HATA@Game*Spark》

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