プロゲーマーたちは半導体のイベントに参加して何を感じたか―「SEMICON Japan 2022」eスポーツセッションレポート&インタビュー | GameBusiness.jp

プロゲーマーたちは半導体のイベントに参加して何を感じたか―「SEMICON Japan 2022」eスポーツセッションレポート&インタビュー

半導体イベントで「ウエハー」に触れるプロゲーマーたち

文化 eSports
プロゲーマーたちは半導体のイベントに参加して何を感じたか―「SEMICON Japan 2022」eスポーツセッションレポート&インタビュー
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2022年12月14日~16日の3日間に渡り、東京ビッグサイトにて開催された「SEMICON Japan 2022」。半導体を主軸に、先端技術やIoT、メタバースやAIなど様々な分野をカバーする大々的なビジネスイベントとして開催され、3日目となる12月16日には「No 半導体、No GAME?プロゲーマーによるeスポーツ対戦」というセッションが実施されました。

ストリーマーとして活躍するSHAKAさん、MOTHER3さんに加え、キャスターのOooDaさんが参加するという、ビジネスイベントの中で行われる企画としては異例とも言える本セッションを、レポートします。

まずはSHAKAさん、MOTHER3さん、OooDaさんの3人に、インテル日本法人・技術本部部長にして工学博士でもある安生健一朗氏を加えてのトークセッションからスタート。商品の開発やPCメーカーとの連携などの業務に携わる安生氏は、今後のeスポーツ業界に希望を持っているとのこと。半導体のイベントとeスポーツの組み合わせについても「画期的な進歩」と語ります。

半導体といえばPCには欠かせないものであり、それはゲーミングPCであっても同様です。計算を担うCPUや、グラフィックボードなどに必ず使われています。インテルといえばCPU、ということで安生氏はまず、CPUを中心に話を進めていきます。その際に挙がった「洗濯機にもCPUが入っている」という話は、MOTHER3さんも知らなかったようで驚きの声が。また、現在様々なコア数・クロック数・スレッド数のCPUが使われていますが、高いほうが良いと思いつつも具体的に何を表しているかは知らない、というSHAKAさんたちに、安生氏がインテルCPUの型番の読み方まで丁寧に解説する一幕もありました。

CPUに続いてゲーミングPCの必須パーツ・グラフィックボードについても安生氏から解説がありました。ディスプレイに出力する映像を司るグラフィックボードには、GPUというグラフィックに特化したプロセッサが搭載されており、性能がいいものほどより快適で美しいグラフィックでゲームをプレイできます。ここまでのCPUやGPUの解説に、若干うつろな目をしていたMOTHER3さんも、(グラフィックボードを)替えるたびに変化を感じていたようです。

トークセッション後は、SHAKAさん、MOTHER3さんによる『Apex Legends』1on1対決が行われました。本セッションでは来場者へのプレゼントが用意されていたのですが、この1on1におけるMOTHER3さんのキル数に応じて最終的なプレゼント数が決まるという仕組みになっています。ですが、SHAKAさんのPCが60fpsでプレイできる環境となっているのに対し、MOTHER3さんは30fpsでのプレイというハンデがあり、これには「ヤバいです」とMOTHER3さん。実際、会場でも2人のゲーム画面が映し出されていましたが、その差は歴然。結局MOTHER3さんは1キルを取れたのみで、1on1は終了となりました。

1on1の後、SHAKAさんによるグラフィックボード取り付けの実演が行われました。イベント前は、少し不安な様子だったとOooDaさんにバラされてしまうも、手慣れた様子でPCケースにグラフィックボードを取り付ける姿を披露しました。

セッションの最後、半導体のイベントでeスポーツについてセッションを行えたことに対し、良い機会だったと安生氏。SHAKAさん、MOTHER3さんも、なんとなく理解していたCPUについて、より理解を深められたと感想を述べ、セッションを締めくくりました。

◆ミニインタビュー


セッション終了後、SHAKAさん、MOTHER3さん、OooDaさんの3人にミニインタビューを実施、SEMICON Japan参加の感想などを伺いました。

――セッションはいかがでしたか?

MOTHER3:(半導体やCPUに関しては)詳しくはなかったのですが、説明もわかりやすく「もっと知りたい」と思いました。

SHAKA:興味深いお話を沢山聞けました。本番中に時間の関係で聞けなかったことも裏で聞いてしまうくらい楽しかったです。

――普段とは違うモデレートが必要になったと思いますが、OooDaさんはいかがでしたか。

OooDa:少し堅く難しいイメージがあったのですが、安生さんのお話は我々にもとてもわかりやすかったです。

――普段皆さんが出演・出場されているイベントとはまた毛色が違うと思いますが、オファーが来たときどう感じましたか?

MOTHER3:何やるんだろうな、というのはありましたね。

SHAKA:SEMICONよりは小規模ですが、昔はCPUやモニター、マウスなどのイベントに出たこともあり、懐かしいなと。最近はPCを自作することもないので、それも思い出しつつ、という感じでした。

OooDa:半導体のイベントということで、会場入りするまでは中々しっくりこなかったのですが、実際に会場を見てみると「eスポーツと隣り合わせなんだ」というのは実感しましたね。

――皆さん昔からPCゲームをプレイされていますが、CPU・GPUを意識し始めた頃って記憶にありますか?

SHAKA:自分は相当早くから意識していましたね。高校生の頃からグラフィックボードを必要とするPCゲームをプレイしていたので、グラフィックボードから順に、CPU、メモリを意識するようになりました。

MOTHER3:PCゲームをプレイしていると、SHAKAさんのような人に出会うんですよね。仲間内に、ここを替えると、こう良くなる、ということを教えてくれる人というのがやはりいて、考え始めたのはそういう人に出会ってからですね。

OooDa:うまくなりたい、最高の環境でプレイしたい、というのを考え始めると、やはり意識しますよね。

――皆さんの配信を見ている方々の中にもPCゲーマーが多くいらっしゃると思いますが、CPUやGPUを気にしているゲーマーというのは増えた・減ったという感覚はありますか?

SHAKA:プレイ人口が増えているので人数としてはもちろん増えていますが、割合的には減っているかもしれません。

MOTHER3:確かに。

SHAKA:もちろん最高スペックじゃないと遊べないゲームというものはありますが、全体的なPCスペックがどんどん高くなっているので、普段遣いする上でストレスを感じることってないんですよね。そういう事もあって、徐々に減ってきているのではないかと。

――なるほど。ありがとうございます。ちなみに今回半導体のイベントに参加されて、少し周りの展示なども見られたかと思いますが、どう感じられましたか?

SHAKA:すごいおもしろかったです!会場に入って一番最初にとある機械を目にしたのですが、ピザ切ってるのかと思ったんですよ。

MOTHER3:くるくる回して何かを切り出してる機械ね。

SHAKA:それで、恥を忍んで聞いてみたら、「ウエハー(※)」を切る機械だと。そしたら隣のブースに「ウエハー」って書いてあるブースがありまして、そこから順々に回って行って……。

OooDa:最後は「ウエハー」を移動させて収納するロボットのところにたどり着きまして。

※ウエハー:半導体に欠かせない材料。非常に薄く、超平坦な素材。

――まさに「ウエハー」の製造工程を見ていただいた形ですね。

MOTHER3:あの「ウエハー」は、電化製品には必ず入っているんですか?

――電気を使うものにはだいたい入っているかと。

SHAKA:ということは、「ウエハー」を作る機械にも「ウエハー」が入っている……?

――そういうことになりますね(笑)。では最後に、一言コメントをお願いできますか。

SHAKA:グラボやメモリの交換って、今は自分でやることもあまりないかもしれません。ですが、意外と楽しかったりするので、興味持った方にはぜひ交換とかしてみてほしいですね。

OooDa:PCで困った時に、ひとつパーツを替えるだけで快適になることもあります。店員さんや周りに聞きながらでも、色々チャレンジして興味を持ってもらえればと思います。

MOTHER3:自分は過去に(グラボやメモリの交換に)チャレンジしてみたけどあまりうまくできなかったのですが、仕組みを知ることはとてもいいことだと思います。ぜひ「ウエハー」から知ってもらいたいですね。どこにでも入っているとのことなので(笑)。

――ありがとうございました!

《GameBusiness.jp》

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