グリーが2023年6月期第1四半期の決算を発表―『ヘブバン』が好調に推移するも前年の反動で減収減益 | GameBusiness.jp

グリーが2023年6月期第1四半期の決算を発表―『ヘブバン』が好調に推移するも前年の反動で減収減益

今年度の利益は安定して推移するものの、前年度のヒットの反動で今後も減益になるという見通しが示されました。

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グリーが2023年6月期第1四半期の決算を発表―『ヘブバン』が好調に推移するも前年の反動で減収減益
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2022年11月1日、グリーは、2023年6月期第1四半期の決算を発表しました。

連結決算概要

2023年6月期第1四半期は、売上高が166億円、営業利益が16億円、EBITDAは17億円となりました。

グリー 2023年6月期第1四半期 決算概要

FY23 第1四半期

前四半期比

前年比

前年度第4四半期

前年度第1四半期

売上高

165.9

▲42.9

29.2

208.8

136.7

営業利益

15.8

▲22.6

0.3

38.4

15.5

経常利益

24.3

▲30.0

7.7

54.3

16.6

当期純利益

18.1

▲17.0

▲0.6

35.1

18.7

EBITDA

16.5

▲23.6

0.1

40.1

16.5

※単位は億円 ※当期純利益は親会社株主に帰属する当期純利益を示す ※EBITDA=営業損益+減価償却費+のれん償却額

インターネット・エンタメ事業はスマートフォンゲーム『ヘブンバーンズレッド』が好調に推移し、想定を上回って着地。しかし、前年度のリリースタイトルの盛り上がりが落ち着きを見せたことや周年イベントの反動などにより、投資・インキュベーション事業ともども前年度比で減収減益となっています。

事業概要

ゲーム・アニメ」、「メタバース」、「コマース・DX」の3分野を事業の柱とし、大きな成長に向けて引き続き積極的に投資していく姿勢は継続。

ゲーム・アニメ分野は『ヘブンバーンズレッド』のメインストーリー追加やキャンペーンの開催などが功を奏し、セールスランキングでは常に10位以上を維持。リアルイベントの実施やグッズ展開などでファンコミュニティの活性化にも務め、引き続きIPを育成・強化していく構えです。

また、オリジナルIPや他社有力IPなど複数の新規タイトルの企画・開発が進行中で、既存タイトルの海外展開にも力を入れて収益力のさらなる強化を図ります。

メタバース分野では、世界63の国と地域にグローバル展開している『REALITY』の全世界ダウンロード数が1,000万を突破しました。コミュニケーション機能の拡充や、リアルタイムコミュニケーションを生かしたゲームの投入、人気IPとのコラボが功を奏した形です。

メディア×SaaS(Software as a Service)」を掲げるコマース・DX分野では、100%子会社のアウモが運営する実店舗向けマーケティング支援SaaS「aumoマイビジネス」に、Instagram上のユーザー投稿を活用したマーケティング支援機能が今秋提供開始となります。また、aumoポイントを活用した口コミ投稿キャンペーンも実施し、メディア力の強化にも努めています。

今後の見通し

VCファンド、スタートアップ企業への投資は継続しつつ、前述した3つの柱においてもメタバースを中心に投資。利益は安定して推移するものの、前年度のヒットの反動で減益の見通しであるとしました。

《蚩尤》

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