インディーゲームの闇?有名パブリッシャーにゲーム開発者助成金の不正利用疑惑―『A Space For The Unbound』開発・販売元が連名で抗議し契約解除、ゲームは発売延期に | GameBusiness.jp

インディーゲームの闇?有名パブリッシャーにゲーム開発者助成金の不正利用疑惑―『A Space For The Unbound』開発・販売元が連名で抗議し契約解除、ゲームは発売延期に

開発元は「7年間取り組んできたプロジェクトがこのような形で利用されたことに、私たちは心を痛めています」と述べています。

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インディーゲームの闇?有名パブリッシャーにゲーム開発者助成金の不正利用疑惑―『A Space For The Unbound』開発・販売元が連名で抗議し契約解除、ゲームは発売延期に
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開発元のMojiken StudioとパブリッシャーのToge Productionsは8月24日、連名でアドベンチャーゲーム『A Space For The Unbound 心に咲く花』(以下、A Space For The Unbound)の発売延期を発表。さらにコンソール向けパブリッシングの提携先、英・PQube Gamesとの契約解除を明らかにしました。

90年代後半のインドネシアの地方都市が舞台となる、終末日常アドベンチャー『A Space For The Unbound』の2022年リリース予定はGame*Sparkでも過去に報じていますが、このたび公式Twitterアカウントから「重要なお知らせ」として発売の延期が正式に発表されました。

この延期は開発の遅れといった単純な理由ではなく、提携先との間に起こったトラブルが原因であると、Mojiken StudioとToge Productionsはアナウンスを出しています。

二社は2022年の初め頃『A Space For The Unbound』の欧米向けコンソール版に関して、『Gal*Gun(ぎゃる☆がん)』、『Inertial Drift』、『Cat Quest』などを手がけるパブリッシャー/ディストリビューターのPQube Gamesと契約。その後、本作はコロナ禍での小規模なゲーム開発者を支援する「The diversity fund」をはじめ、様々な助成金を受けることに成功しましたが、PQube Gamesは助成金に関する情報を意図的に隠ぺい、開発者に支払われるべき助成金を回収可能な最低保証額として加算し、それを収益分配の増額交渉に利用したことが3月の時点で発覚したといいます。

「PQube Gamesを信用できず、A Space For The Unboundのリリースに向けて一緒に仕事を続けていくことはできません」と契約解除したものの、現時点ではPQube Gamesはまだ欧米向けコンソール版のパブリッシング権を保持し、返還を拒否していると両社は明かしています。

PQube Games側からは今のところ公式コメントは出されていないようですが、思わぬトラブルにより『A Space For The Unbound』の発売延期は正式に。Game*Spark編集部では今回の件を受けて、「この二社の出した文面の内容について間違いはないか」「助成金など直接のゲーム収益以外の配分について、事前の取り決めが存在したか」の二点についてPQubeにコメントを求めています。返答があり次第、追って続報をお伝えします。



PQube Gamesから回答を得ました。回答はこちら

パブリッシャーPQubeが徹底抗戦の構え…『A Space For The Unbound』開発・販売元の抗議&契約解除に

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《稲川ゆき@Game*Spark》

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