権利関係の係争続くクトゥルフADV『The Sinking City』のSteam版は「デコンパイル・ハッキングによるもの」―開発元のFrogwaresが主張 | GameBusiness.jp

権利関係の係争続くクトゥルフADV『The Sinking City』のSteam版は「デコンパイル・ハッキングによるもの」―開発元のFrogwaresが主張

一方でNacon側は「Steam版『The Sinking City』は公式・完全なもの」と主張しています。

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権利関係の係争続くクトゥルフADV『The Sinking City』のSteam版は「デコンパイル・ハッキングによるもの」―開発元のFrogwaresが主張
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ウクライナのデベロッパーFrogwaresは、同社が開発を手掛けたクトゥルフADV『The Sinking City』の無許可Steam版(フランスのパブリッシャーNaconが配信中)について、更なる情報を公開しました。

同作を巡っては、開発元であるFrogwaresとパブリッシャーのNacon(旧:Bigben Interactive)間で販売権の契約を巡る係争が起こっており、2020年中盤には一部のストアを除き販売が停止。Steam版『The Sinking City』もEpic Gamesストアでの時限独占販売が終了後に配信される予定となっていましたが、上の係争を原因としてストアページが消滅していました。

Frogwaresが公開した情報によれば、Nacon側にSteam版『The Sinking City』の配信を行う権利があるかどうかは、未だ裁判所による判決を待っている状態であり、判決には数ヶ月/数年の時間がかかる予定となっていました。

そんな状況下で先日Naconが配信を開始したSteam版『The Sinking City』は、2020年夏ごろのFrogwares版とほぼ同一のものと考えられるそう。ゲームフォルダの名称や構造はそのままであるものの、スプラッシュスクリーンのGamesplanetのロゴが削除されNaconのものに置き換えられている(ファイル名はGamesPlanet_logo_videoのまま)、海賊版対策システムの削除などの変更点が指摘されています。

Frogwaresは同作にUnreal Engineの暗号化システムを用いていたため、上のNaconによる変更はデコンパイル・ハッキングによるものとしか考えられないと主張し、Unreal Engineに詳しい経験豊富なプログラマーの関与を疑っています。

一方でNacon側は「FrogwaresがSteam版の配信を妨害し続けており、とても残念」「これまで1,000万ユーロ以上をFrogwaresに出資し、そのおかげで開発・パブリッシングが可能になったにもかかわらず、己の利益の為だけに契約条件を書き換えようとしている」「被害者を演じるのは簡単だが、我々はFrogwaresが契約・裁判所命令を順守することを求める」「クラウドセーブや実績機能などSteam独自の機能は付け加えられなかったものの、Steam版『The Sinking City』は公式・完全なもの」と主張しています

《S. Eto@Game*Spark》

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